<月刊>スタッフ推薦盤 2016 . August

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2016.09.09

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SARA LAZARUS / サラ・ラザルス / Give Me the Simple Life

人気仏ピアニストAlain Jean-Marieと、サラの伸びやか且つしっかりとした才能溢れるヴォーカル。スタンダードナンバーをたっぷりと披露するデビュー作なのですが、International Thelonious Monk contestで1位を獲得したことだけあって、その才能はお墨付き。一曲目からがっちりと心つかまれます!(新宿ジャズ館 堀)



EDWARD SIMON / エドワード・サイモン / Latin American Songbook
 

NYオールスター・メンバーで結成される「SFジャズ・コレクティヴ」へ2010年から参加、現代屈指のピアニストとなったエドワード・サイモンの新作は、自身のルーツとなっているラテン音楽の名曲集。正直個人的にはピアソラ、ジョビン以外馴染みのないアーティストばかりですが、名曲と謳われるだけあって、曲の素晴らしさはもとよりピアノトリオのフォーマットでも不変の輝きを放っています。特にM2アルゼンチンのピアニスト/作曲家アリエル・ラミレス「アルフォンシーナと海 」での繊細かつ美しいアレンジは絶品。(新宿ジャズ館 中島)




JIM BLACK / ジム・ブラック / Constant
 

前作『Actuality』も素晴らしかったJim Blackのレギュラートリオによる最新作。今年のベスト5に入るような作品が出てきてしまったのでないでしょうか。全編でJim Blackの鋭いアプローチが冴え渡っていて、一歩先をも予想させないような即興にどんどん引き込まれてしまいました。各所に引っ張りだこのThomas Morganのベースはもちろん素晴らしいですが、ピアノのElias Stemesederの進化は目を見張るものがあります。(新宿ジャズ館 花木)



PETER ELDRIDGE / Disappearing Day

 アーバン・ヴォーカルグループ、ニューヨークヴォイセスのメンバーPETER ELDRIDGEの4作目のソロ作品。ポール・サイモンなど数多くのプロデュースを行ってきたBen Wittmanがドラムと共同プロデュースで参加。ニューヨークヴォイセスの延長でかねてから歩んできたAOR的な路線が、ALAN HAMPTON,BECCA STEVENSなど多くのNY系ジャズミュージシャンの素材によって未知のレベルに到達。もっと話題になるべきと思うニューヨーカー的な達成です。(新宿ジャズ館 有馬)