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これぞレジデンツの真骨頂。アメリカン・コンポーザーズ・シリーズの第1弾となった1984年作品。ジョージ・ガーシュイン & ジェームズ・ブラウンの作品集。
世紀末へ向けて21人をその題材にしようという計画もあったらしいアメリカ人作曲家シリーズの第1弾。ニューヨークを描かせたら右に出るもののいないジョージ・ガーシュインとそのニューヨークのハーレムのアポロ劇場でのジェームズ・ブラウンのステージ (62年版) が料理されている。解体解読は演奏上の綾もあるが行動すべてが評論となるレジデンツのこれが自然体。優美でゆるやかなジョージの世界を目玉がすいすいとフィギュア・スケートするが如きもの。数あるジェームズ・ブラウンの重労働に着目しそれを丸ごと食ってしまうのだからうれしい。JBが目玉になってしまったからシャウトはもぞもぞである。ユダヤ人とアフリカン・アメリカンは背中合わせに別々の夢を見ていたようで実はその夢の底辺は共有だった、とのことを知らしめる。その後視野は19世紀にまで広がってゆくレジデンツのアメリカン・インナートリップのはじまりである。 (湯浅学)
RESIDENTS / レジデンツ