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2012年11月に惜しくもこの世を去ってしまったへっぽこ美術&音楽家、今井次郎最後の作品集。
1979年、向島ゆり子、久下恵生、篠田昌巳、佐藤幸雄、石渡明廣とPUNGOで活動。その後、篠田昌巳グループやコクシネルに参加。80年代より朝比奈尚行の主宰する劇団、時々自動の音楽監督に就任し、最後までこれを務める。
一方、‘00年代半ばよりガラクタや自筆の絵、自作のオブジェなどを使ったソロ・パフォーマンスを展開し、それが若いミュージシャンたちに大きな刺激を与えて来た。また近年、PUNGOの元同僚の向島、久下とのトリオ"odd"を始動し話題を呼んでいた。
しかし、昨年春、活動が活発になってきた頃に悪性リンパ種を発病。闘病生活半年で惜しくも急逝した。本作はその闘病中の病室で、薬の袋、献立表など、様々な紙片に走り書きされていた譜面を元に録音された、本当の最後の作品。録音はPUNGO~oddの向島、久下を中心に、近藤達郎(ラブジョイなど)、朝比奈尚行(時々自動)、いしかわともこ(時々自動)、テニスコーツ。
生前の氏のオブジェ作品の作風そのものであった譜面も可能なかぎりそのまま再現したブックレットとのセット。
今井次郎