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ピアノレス2管でモンク作品を再構成したレイシー初期の重要作『スクール・デイズ』。モンク・ユニット参加時の幻の音源を追加収録。
モダンジャズ黄金期に、セロニアス・モンクというバップの巨匠、セシル・テイラーというフリージャズの巨匠、そしてギル・エヴァンスというモダン・ジャズの理論的主柱などに徴用され続けたソプラノ・サックス奏者スティーヴレイシー。彼がついに自分のレギュラーグループを持った際の初録音が本作であり、セロニアス・モンク作品集である。ジャズがいよいよモダン・ジャズに突入していく時代、ピアニストであるモンクが作り出した楽曲はジャズの進化に大きく寄与した。しかし本作は全曲ともモンク・ナンバーに関わらず、ピアノレスで2管でのアンサンブルを試みるという非常に斬新な挑戦が為されている。これが大変に面白いアンサンブルを生み出し、『スクール・デイズ』はヨーロッパの様々なレーベルから何度も再発されてきたが、今回はレイシーがモンク・ユニットに参加した際の、現状で唯一残っている1960年のフィラデルフィアでのフェスティバルでのモンク・クインテットの演奏録音をボーナストラックとして追加収録。
STEVE LACY / スティーヴ・レイシー