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レーベル
SECOND ROYAL RECORDS
国(Country)
JPN
フォーマット
7"(レコード)
規格番号
EMF069
通販番号
1006875077
発売日
2015年10月31日
EAN
2299990074901
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商品詳細情報

ハンサムボーイ・テクニーク復活!!
ターンテーブル・フィルムズ井上陽介も参加、ディスコ・ポップ・ブームの息の根止める決定的名曲!!
 
まぎれもない2つの名盤、『アデリー・ランド』『テレストリアル・トーン・クラスター』から6年。と言っても、その作り手自体が、もはや現行シーンのなかでは空気のごとき存在感しかないので、過去に残した金塊を前置きにするのは控えておこう。ただひとつ、聴いておいたほうが人生は豊かになるとだけ。なにはともあれ、ハンサムボーイ・テクニークとは、京都で暮らす森野義貴のソロ・ユニットだ。ここで筆を尽くすべきは、彼のかなり久方ぶりの新曲7インチ“メロディーズ/カット・イット・アウト”である。しかし、安心していただきたい。今回もしっかりと至高の名曲となっている。
 
まず、Aサイドの“メロディーズ”は、同じく京都で活動するターンテーブル・フィルムズの井上陽介を歌に迎えたスウィートなダンス・ナンバー。柔らかな四つ打ちのビート、流麗なストリングス、さらに、これぞ森野編曲と言うべき、ギターやフルート、鍵盤など様々な楽器が滑らかに交わるチェンバー的プロダクションに、井上の抑えたなかに色香を醸す歌声が泳ぐ。近年、国内インディ・シーンにおいて、ファンキーなディスコ・ポップが人気を博しているが、ここまで丹念に磨きあげられたものはないだろう。それらのなによりも素晴らしい。
 
そしてBサイドの“カット・イット・アウト”は、これまた森野節、というか間違いなく彼にしか作れない、狂気と美しさがねじれながら滑空するような、ハード・ロッキン・ブリージン・ビーツ。ラウドなギターと筋肉隆々のドラムと、プログレ調の勇猛かつ爽快なオルガンにストリングスという、水と油の要素を同時進行で織り込みながら、驚くほどにドラマティックな飛翔感(墜落感?)を喚起させてくれる。ほんとうに、この人は、どうしてこういう曲ができあがってしまうのか。
 
常人離れしたトラック・センス。色鮮やかなメロディー・メイキング。何をも寄せ付ずに建立する美しさ。そして、気高き美学。この7インチに収録されたのは、ハンサムボーイ・テクニークという作り手の矜持を結晶化させた2曲だろう。森野義貴は6年前と何も変わっていない。今日の若者たちは、この稀有なる芸術家の存在を発見するだろう。そして、私のような古いリスナーは、やれやれまた面倒な季節がはじまったぞと、困った顔で微笑むのだ。