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壮大かつ繊細な世界観で音を自由に操る名古屋の新潮流Muscle Soul。愛なき世界は確かにそこにあったー
2008年結成。愛知県を中心に活動する4人組ポストロック、シューゲイザー、オルタナティブロックバンド。
様々なジャンルの音楽に影響を受けつつも、1つのジャンルにとらわれない楽曲、多種多様なサウンド、緻密に構成されたメロディ、全てを押しつぶすようなサウンドが特徴的。
2014年初のミニアルバム"サカサマノマチ e.p."をリリース。実験的サウンドが話題を呼び、活動の範囲を広げ、翌2015年フリーダウンロードアルバム"Trash/Treasure Box"をリリース。
リリース後の名古屋での3マン自主企画"RGB"は大盛況のうちに終わった。
2011年、Muscle Soulの活動の中で、それまでと大きく違ったイメージの楽曲が完成した。
言うまでもなく、東日本大震災の影響であるその曲は、直接的被災者ではない人達の戸惑い、怯え、悲しみ、嘘が混ざりあって生まれた『Man in the Box』『Meltdown』の2曲。
その2曲をもとに構想された今作『Naturalism』が約5年間をかけて作曲、アレンジされ今年、満を持してリリースされる。
前々作『サカサマノマチ』で使用された、実験的なギターサウンド、インダストリアルなサウンドスケープとは異なり、アルバム名の通り、自然的で深く、壮大な音色で構成された楽曲を田口(Vo.&Gt.&Key.)の時に詩のような、時に叫びのようなエフェクティブなボーカルにより包み込み、否定的ではない優しい訴えへと進化させている。
『Naturalism』という言葉には数種類の意味があるが、ここで定義する意味としては「自然主義的社会主義とその反抗」であり、Aという文字を反転させることで反抗の意思を示すものである。
2011年の大きな災害を経験して私たちは大地から湧き上がってくるすさまじいエネルギーを感じた。
それは日本海外問わず、様々なアーティストがそのエネルギーに対するアンサーを提示してきた。
そしてMuscle Soulからのアンサーが今作にあたる。
『Naturalism』の深く広いサウンドは全ての楽器をリズム楽器とする楽器隊のタイトなグルーヴとレコーディング・エンジニアも務める田口の音響的テクニックにより
再現されている。
『Meltdown』(M4)、『Shitty Life』(M9)、『Radiator』(M10)ではMy Bloody Valentine『Loveless』的な手法を用いてシューゲイズサウンドとポストロック、インディーロックなアプローチとの融合を果たしている。また、様々な楽器をシンセサイズ(合成)することによって唯一無二なひとつのサウンドが、あらゆる楽曲において垣間みることができる。
それは、前々作『サカサマノマチ』でロックバンドとしてのアイデンティティを敢えて捨てることにより、未知のサウンドを奏でることが可能となったMuscle Soulだからこそできる最大の特徴と言えるだろう。
今作ではより楽曲やメロディの持つポップネスを生かし煩わしい説明を並べなくとも感じることができるし、解説を加えようとすれば一晩では足りない懐の深いアルバムとして完成した。
今後もこのアルバムはインディーズバンド、自宅録音、日本と海外で解釈の違うポストロックという音楽のひとつのリファレンスとして定義し続けることができるだろう。
Muscle Soul