麻薬療養から復帰した後年のアート・ペッパーの諸作品の中で最高傑作は”Winter Moon”(80年)だと思うが、身を削るような壮絶な演奏は時に辛すぎる。その前年に行なわれた西海岸の名手達との再会セッションとなった本作品は、どんな時にでもリラックスして聴き通せる心の名盤。全員の心が通い合い、歌がこぼれんばかりに溢れている。どれも名演だが、「ベサメムーチョ」の深みと陰影のある再演が最高。
ART PEPPER(as), RUSS FREEMAN(p), BOB MAGNUSSEN(b), FRANK BUTLER(ds)