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ROCK > Noise / Avant-Garde > 実験音楽
V.A.(NOISE / AVANT-GARDE)

音の始源を求めて5 - 小島努の仕事


サウンド3 / JPN / CD / AVANT1 / 2007年05月17日 / 3,150円(税込)

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NHK作成による日本黎明期の電子音楽を技術者の立場から抜粋アーカイヴ化した人気シリーズ 『音のは始源を求めて』 シリーズ。NHK電子音楽スタジオを創設した塩谷宏 (第1集)、NHK電子音楽スタジオの黄金期を支えた佐藤茂 (第2〜4集) に続き、70年代からNHK電子音楽スタジオの最後までを担当した小島努の仕事をまとめた作品集が登場。

メルバンド・フィルターと呼ばれる心理尺度 (メル尺度) をフィルターの周波数区分に取り入れた特殊なフィルターを用いホワイトノイズを加工した小島努 「雲のむこうに」 (76年/80年改訂) での硬質な電子音響が生み出すスタティックな緊張感や、泡のように現れては破裂するパルスの増殖が周期を変えながらリズミックに変化する湯浅譲二の 「マイ・ブルー・スカイ」 (75年) は、そのまま現代のエレクトロニクス音響に置き換え可能な新鮮な内容。これはすごい。偶然性を用いパラメーターを変化させたリング変調を用い、声や楽器音などの具体音を加工、製作された近藤譲のミュージック・コンクレート作品 「ネヴァー・リターン」 (71年)、甲斐説宗の 「テープのための音楽」 (78年) は作曲者の持ち込んだアフリカの笛の音色を正弦波によりシンセサイズした作品。こういった楽器音を模す方法は、モーグ以降のシンサイザーによる音響合成を意識した形だろうか。湯浅譲二 「ホワイトノイズによるインコン」 を思わせるホワイトノイズのグリサンドと、深いリヴァーヴ処理が施された具体音をミックスした坪能克裕 「鎮魂歌」 (78年) 、津軽三味線や声、読経、さらには自作ジャンク楽器 (ドラム缶を加工) バンボンをミュージック・コンクレートの技法で加工した下山一二三 「風紋IV a」 (83年) は、オリジナル・テープ・パートを再生しながら打楽器を演奏したライヴ・ミックス・ヴァージョンを収録。加工された読経の迫力が凄まじい。

モーグ・シンセサイザーの登場や国産シンセサイザーの登場で、時代の岐路に立つことになった70年代中期〜80年代の、あまり語られることのなかった (NHK電子音楽スタジオにおける) 日本の電子音楽の重要アーカイヴ集である。
1. 雲のむこうに / 小島努
2. マイ・ブルー・スカイ / 湯浅譲二
3. ネヴァー・リターン / 近藤譲
4. テープのための音楽 / 甲斐説宗
5. 鎮魂歌 / 坪能克裕
6. 風紋IV a / 下山一二三


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