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デビュー以来、無尽蔵のアイディアとセンシティヴな音楽性で独自の世界を構築してきた、MPB最良の女流SSWアドリアーナ・カルカニョット。チルドレン・ソング・パフォーマーとして変名活動した「PARTIMPIM」一連作でのインパクトに続き、彼女が次に目指したのは、サンバへのアプローチだった。
「サンバの微生物」と題された本作は、双璧の存在と言われるマリーザ・モンチや、後輩にあたるマリア・ヒタに続くMPB才女のサンバへの回帰作となるが、実はアドリアーナとサンバへの思いは深い。彼女が最大の敬意を払うマリア・ベターニアが、1965年にナラ・レオンに代わって出演した伝説のステージ「ショー・オピニオン」で、サンバの洗礼を受けた。 コンポーザーのキャリアでも、自らのペンでサンバに寄与することとなる。
本作に収録のM5"Beijo sem"は、マリーザ・モンチに捧げるべくアドリアーナが書いたサンバで、かのテレーザ・クリスチーナがマリーザ・モンチとのデュオで2009年にレコーディングした佳曲。そしてM7"Vai saber?"は、マルチナリアに捧げられた1曲で、2006年にマリーザ・モンチの歌でヒットしたアドリアーナの傑作。 そう、アドリアーナこそ、ブラジル人の奥底に脈々と受け継がれるサンバ・スピリッツを持つ紛れもないクリエイターなのだ。ハイライトとなる上記2曲のセルフ・カバーをはじめ、アドリアーナが暖めてきたサンバへの深い愛が綴られた全12曲。
そして、2008年の傑作「MARE」でも彼女のアーティスト性を引き出したミュージシャン、アルベルト・コンチネンチーノ(ベース)、ダヴィ・モラエス (ギター/パーカッション)、 ドメニコ・ランセロッチ (ドラム/パーカッション)という、シンプルでいて彩り豊かなトリオが、ステレオ・タイプのサンバに留まらない彼女ならではのウィットに富んだセンスを音にしてくれる。
彼女のュージシャンとしての天性の才能と、ブラジル人としてのポリリズムを大いに堪能できる傑作となるべくしてリリースされるファン必須の1枚となることは間違いない。
Tá Na Minha Hora
ADRIANA CALCANHOTTO / アドリアーナ・カルカニョット