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ぎゃーーーっ!! エムさん、またやってくれました!!

アメリカ実験音楽の巨匠で人体の自律神経を用いた音楽作品 (バイオ・フィードバック・ミュージック) でおなじみのDAVID ROSENBOOM (デヴィッド・ローゼンブーム) の名を世に知らしめ、さらにバイオ・フィードバック・ミュージックの金字塔でもある“BRAINWAVE MUSIC” が、ナント国内盤でリイシュー!!

こんな突飛なリリースをするのは、お馴染み大阪のエム・レコーズさんです。

これまで中古市場では万越えアイテムとして実験音楽ファンの憧れの的だった実験/電子音楽の名盤と誉高い作品です。これまで1曲のみ断片的にCDになっていたものを、本来の曲目とオリジナル・ジャケットで完全CD化。もちろんエム仕事に抜かりはありません。詳細解説/初公開写真を多数収録したブックレット (36P:予定) 付ですよ!!

さらに注目したいのが、オリジナル盤には収録されていない‘Four Lines’ を作者の意向で収録。つまり、ローゼンブームによる 『ブレインウェーヴ・ミュージック』 完全盤が本作となるわけです。

01. Portable Gold and Philosophers' Stones (Music from Brains in Fours) [1972]

瞑想状況下の脳波を麻酔的トリップ倍音に電子変調した作品で、絶えず倍音を変化させながらたゆたうドローンが圧巻。耳というか全身が音のベールに包まれます。これは明らかに電子音によるサイケデリック・ミュージックと断言します。スゴイ...。

02. Chilean Drought [1974]

覚醒時の脳波をトリガーとして音素材 (ピアノや声とか) を操作した作品です。連打され反復するピアノと、下のほうから響くドローンが、あまりに生生しいミニマル・ミュージック。中盤からテキストが挿入され、呪術的な響きをさらに強めます。これもスゴイ!!

03. Piano Etude I (Alpha) [1971]

脳波とピアノが二重奏を繰り広げる本作は、どこか定まらない感じがTERRY RILEY (テリー・ライリー) の初期作品(CORTICAL FOUNDATIONとかの) を思わせます。荒々しいミニマル・スタイルでカッコ良い!!

04. Four Lines (Two High) [2001] -newly additional track-
オリジナル未収録曲で、今回作曲家の意向で収録された曲。ヴァイオリンのトンチキなフレーズとイビツな電子音による、コラージュとも電子音楽ともつかない不思議な感じです。