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横尾忠則との激レア・ピクチャー・レコードのCD化リイシュー以降、その他初期音源のCD化が持ち望まれた一柳慧アーカイヴが、極北現代音楽の巣窟オメガ・ポイントより遂にリリースされました!!
機械的ジャンク・オブジェで知られるジャン・ティンゲリーが個展の為来日した1963年に、ティンゲリーの協力を得て作成された 「ミュージック・フォー・ティンゲリー」 は、ティンゲリーのオブジェが発する音を用いたテープ作品で、ジャンクの発する具体音と反復が徐々に変調され、やがて電子音へと変貌する危険な電子音作品。
アメリカ時代に作曲された 「アビアランス」 は、コンポーザーズ出版社を主宰したラリー・オースティンの委嘱による作品で、図形楽譜で書かれた楽器類と電子機器の為のライヴ・エレクトロニクス作品です。2台のオシレーターとリング・モジュレーターをジョン・ケージが、バンドネオンをデヴィッド・チュードアが担当しており、ほとんどノイズのような過激な電子音とフィードバックが堪らない。ライヴ・エレクトロニクスに名演というものがあるならば、これは紛れもなく名演でしょう。絶句します。
最後 「生活空間のための音楽」 は、70年代大阪万博 [太陽の塔] の空中部分の音楽で、親交のあった建築家黒川紀章の建築論をコンピューターに喋らせたもの。ロボ声というか宇宙人風というか…、後のSFに与えただろう影響が計り知れないステレオタイプなロボ声が凄まじい作品。「東京都は具体的な日常空間を越えた精神的領域となるであろう、カプセルは情報社会におけるフィードバック装置である…」など、言っていることも楽しい。
営業部ロック担当 松原
TOSHI ICHIYANAGI / 一柳慧