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数えること3枚目、題して『拝借』。宣伝文句でも何でもなく、これは間違いなく彼らの最高傑作であり、これまでのアルバムの中でも、もっとも多くの謎を含んだアルバム、と言える、のか? いや、どうなんだろう、どうなんだ、ねぇ、どうなんですか?……とにかく、掴もうとするとスルリと抜ける、でも味わってみれば滋味溢れ体の奥底から力が湧いてくるような鰻のようなアルバムなのだ。書生節風情のバイオリンに導かれて、お耳を「拝借」。その後の4曲は、ポップス史に残るかもしれない怒涛の名曲乱れ打ち。宇波の手によるドリーミーなオーケストレーションが施された「街頭行進」、極上の言葉が切なすぎる旋律に絡みあい、バイオリンが情を刺激する「街の名は渋谷」、単なるちょっとしたお引越しに命を与えた「転出」、ボッサ・テイストのアレンジメントも洒落た「花牛図」と続く。なのになのに、どうしてこんな曲を……いや、それ以上は言うまい。それがあるからこそのかえる目。他にもECD とのコラボレートが話題を集めているチェンバースカトリオPOPO の人肌透明サウンドをバックに歌う「マンガ都市」や白黒フィルムの映像がガツーンと脳裏に浮かぶ「運び屋」等々、とにかく何度聴いても新しい発見がある名曲ぞろい。また、録音はもちろん宇波拓。これまで以上に生々しく、そして演奏家ならではの「気」を捉えた特別な音像は、今回ももちろん健在。また、発売予定のアナログ盤(本CD 封入)には、若干アルバム・アレンジとは異なる仕上がりで聴かせてくれる。音楽の「凄さ」をあらためて考え直すであろう特別な1枚。1度お試しアレ!
かえる目