2008年4月に発表した2ndアルバム『hir large climps』から約2年の歳月とレーベル移籍(K-PLANから三上美容院)を経て、4ピース・ロック・バンド:he(ヒー)が3rdアルバムをリリース。
そのバンド・サウンドは、目覚ましい進化と深化を遂げている。「tracks and noise」、「L.O」、「sweet violet」などの楽曲に顕著だが、heが得意としてきた弾むようなタイム感はより軽やかで力強い躍動感を獲得し、また「float」、「fade away」、「whitebait curry bread」に明らかなように、メロウで哀切なメロディの訴求力は聴き手の耳と心を瞬時にとらえて離さない。緻密なアレンジメントと楽曲構成、芝田&重信という2人のボーカリストによる流麗なハーモニーなど、バンドのポテンシャルをいかんなく発揮した全10曲/約40分のあいだ、誰しもがheの音世界の虜(とりこ)となるはず。ポスト・ロックやメロディック・パンクからの影響を巧みに昇華してきた4人だが、この『Three lines on Paper』において、彼ら以外には鳴らし得ない独自のサウンド・スタイルを打ち立てたと言って過言じゃないだろう。
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