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STONE PONEYSを経てソロへと転身した西海岸の歌姫、言わずと知れたLINDA RONSTADTのデビューからの初期3作が廃盤復活3 ON 2CDリイシュー!
69年ファースト『HAND SOWN... HOME GROWN』は、CAROLE KINGやRANDY NEWMAN、DYLANカヴァーなど様々な楽曲をバンド時代から続く"カントリーにとらわれないカントリー・ロック"に料理しており、カヴァー曲の歌い手としての資質も既に発揮された記念すべきソロ・デビュー・アルバム。STONE PONEYSよりも自由度が増しながら粗削りさも残りつつ、73年『DON'T CRY NOW』で再録する"SILVER THREADS AND GOLDEN NEEDLES"など、その後に花開く70年代LINDAの予感が確かに感じとれる一枚です。
70年セカンド『SILK PURSE』は、カントリー・クラシックHANK WILLIAMSの"LOVESICK BLUES"で幕を開け、ゴフィン&キングの"WILL YOU LOVE ME TOMORROW?"、トップ30ヒット"LONG LONG TIME"ほか、瑞々しい熱唱と荒削りながらもポップなカントリー・ロック・サウンドで、その後のLINDA節が初期の完成を見せつつある味わい深い好作です。
72年サード『LINDA RONSTADT』は、結成前のEAGLESの面々GLENN FREY、DON HENLEY、BERNIE LEADON、RANDY MEISNERにJ.D. SOUTHERやマッスル・ショールズ人脈等が大挙参加していることでも知られ、LINDAのイメージを決定づけたソロ出世作。カヴァー選曲もJACKSON BROWNE、ERIC JUSTIN KAZ、JOHNNY CASHにNEIL YOUNGなどなど同世代のシンガーソング・ライターへと意識をシフトし、カントリー風味かつ前作以上にポップでロックに仕上げた初期の到達点です。
全3枚、カントリー・ロックに独自の洗練を加えて一大潮流を作り出す「西海岸サウンド」の雛形がここにあります。
デジタル・リマスター、新規ライナーノーツ。
LINDA RONSTADT / リンダ・ロンシュタット