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溢れ出る創造性。
ポーランド・ジャズ&映画音楽シーンの至宝、クシシュトフ・コメダの名曲を再構築したスワヴェク・ヤスクーケの最新スタジオ作。
■「ザ・ピアノエラ2017」での圧倒的なパフォーマンスで多くのファンを獲得したポーランドのピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケ最新スタジオ録音作が登場。本作はセクステット編成で、ポーランドを代表するピアニスト/作曲家クシシュトフ・コメダの名曲を再構築するという斬新な内容。
■クシシュトフ・コメダ(1931-1969)はポーランド・ジャズ史上最高の作曲家としてだけでなく世界的な映画音楽家としても知られる伝説的な存在。東欧ジャズの革新に最大の貢献をしたイノベーターでありリーダー。ロマン・ポランスキ監督『水の中のナイフ』や『ローズマリーの赤ちゃん』、アンジェイ・ワイダ監督『夜の終わりに』等が特に有名。コメダ作品のカヴァーアルバムはトマシュ・スタンコを始めとして90年代以降毎年のように発表され続け、室内楽やオーケストラによる演奏も盛ん。その音楽はショパンらクラシックの作曲家に並ぶ敬意と評価を集め続けている。
■ただしスワヴェクはただのカバーではなく、「RE-COMPOSED」という極めてオリジナリティある試みで「コメダが音楽を創る過程を、現代のミュージシャンの音楽的背景を使ってなぞっていく」というコンセプト。それぞれ対応されたと思われる曲はあるが、コメダ独特の短いリフが複数のコメダ曲から使用されたりと、まさに自身の曲として再構築されている。メンバーはポスト・ロック他に影響を受けている若い世代によるセクステット(ピアノ・トリオ+トランペット、サックス×2)という編成。静寂と躍動美、ダイナミズムが交互に現れる絶妙にコントロールされた知的なサウンドとスコア、そしてスワヴェク・ヤスクーケの独特のピアノ・トーンが、コメダという伝説を新しい地平に導くポーランド・ジャズ・シーンに確実に残る傑作盤。
Jaskułke Sextet // Komeda Recomposed // Kato Part I
Jaskułke Sextet // Komeda Recomposed // Epilog
SLAWEK JASKULKE / スワヴェク・ヤスクウケ