2012.05.02
もう、既に廃盤となってしまった1st DEMO「十字衛生軍」に続き、2nd DEMO「箱船ep+マクロファージ」も瞬く間に完売し話題を呼んでいる「限りなく透明な果実」。
いよいよ本稼働の皮切りとも言える最新作、1st mini Album「サナトリウム.end」が今月リリースとなる。その世界はただただ美しく、楽しそうに皮肉な言葉を並べたイロトリドリのストーリー。
—今月、5/16にdiskunion限定発売となる、「サナトリウム.end」ですが、タイトルに込めた思いをお話ください。
サトル:療養所、という意味のサナトリウム。終わりを意味する「.end」これらは決してネガティブではなく、安らぎの象徴でもあり、ある意味、出発地点と思っています。
—出発地点。それはまさしく今の「限りなく透明な果実」の状況ですね。
サトル:そうだと思います。この音源をリリースすることにより、またこのバンドは新たな方向へ歩き出すと思っています。
—楽曲の作曲やアレンジはみなさん各々でされているんですか?
サトル:そうですね。曲はメンバー全員でつくります。作詞は俺がしますが、メンバー3人で、作曲、アレンジをしている段階で、降りてくる言葉をとても大切にしています。だから、あまり作詞をしているという実感がないかもしれない。でも、入り組んだストーリーをじっくり構築して歌詞にすることもあります。
—制作に入る上で、気をつけている事などありますか?
サトル:この世界はむちゃくちゃ美しくって、醜くって、なおかつどうでもいいって思います。そんな退廃的感覚が自分の中心にあるのかもしれない。その感覚は大切にしています。
—収録されている「ノアの箱船」と「マクロファージ」は、DEMO音源という形で先立ってリリースされていたわけですが、今回の「サナトリウム.end」ではその2曲を合わせ、色とりどりな6曲が並びましたね。
サトル:とても必然的なタイミングで生まれた6曲です。根底にある、といってもとても深いところですが。その世界観も共通しています。短編集のような感覚で、それぞれの曲を楽しみつつ、それらの繋がりも感じてもらえたら。
—曲順は結構練られたんですか?
サトル:いいえ。ほとんど考えていないです。何度も使う言葉ですが、「必然」的にこの曲順に落ち着きました。メンバー全員一致の同意見です。
−そうなんですね。個人的ですが一曲目「七星天道虫」のイントロは完全にオープニングだー!と思わせる浮遊感で、ドキドキが止まりませんでしたが。
サトル:そうですね。でも計算はしていないです。あのイントロのギターも、勝手に降りてきました。「作った」という感覚はありません。詳しく言うと、弟のアキラがベースでエフェクティブなサウンド、ドラムの西川が、羽ばたくようなロール。そしてギターのフレーズ。3人の七星天道虫という曲に対するイメージがそのまま音になった感覚です。
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