1/7発売 元ジャックスのリードギター”水橋春夫”によるソロアルバムが発売!!

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2014.11.25

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48年の時を経て遂に解き放たれる元ジャックスのリードギターによるソロアルバムはきわめて当たり前に、ごく自然にそれはニューロックだ。

水橋春夫はやはりジャックスの水橋春夫なのである。48年の時を経て遂に解き放たれる元ジャックスのリード・ギターによるソロ・アルバムはきわめて当たり前に、ごく自然にそれはニューロックだ。

1967 年、歴史に残るファースト・アルバム『ジャックスの世界』のリリースを目前にして突如グループを脱退。忽然と姿を消したジャックスのリード・ギター水橋春夫。48年の歳月を経てソロ・アルバム『水橋春夫グループ/考える人』が届けられた。1967~1969年。日本のロック/フォークの黎明期の危うさは残された数少ない作品だけを辿っても容易に想像できる。

目指すものは定かではなく、目的も見えず、どこに行こうとしているのかさえ、そこにいた誰も知らなかった。何もかもが未熟で未完成でそれらの全体像をイメージすることすら容易ではない。その儚さが美しい、などという年寄りの戯言やグラス片手の感傷に同調するつもりはさらさら無い。今、語るべきは水橋春夫のニューロックである。水橋春夫の音楽は1967年に封印されたままだ。それが48 年の時を経て遂に解き放たれた。きわめて当たり前にごく自然にそれはニューロックである。ニューロックとは音楽ジャンルであって、また同時に音楽現象なのである。これは本来1969年に発表されるべき作品だったのかも知れない。ロックもフォークもポップスも人を惹きつける磁力のあるものはすべて危うい。その危うさの中を駆け抜ける水橋春夫はやはりジャックスの水橋春夫なのである。

全10曲中、水橋春夫のリード・ヴォーカルが8曲。1曲はジャックスのベーシストの谷野ひとし、1曲は音楽家であり文筆家の松村雄策がヴォーカルを担当している。ジャックスのメンバーの中で最も接点の少なかったと思われる水橋春夫と谷野ひとし。一人は辣腕プロデューサーとして時代を揺るがし、一人は政治活動を経て北欧を旅した無頼の漂泊者。二人の48年ぶりの邂逅がこのアルバムの鍵であり核となっている。「黒い鳥」と「時計をとめて」を除く全8曲の作詞は水橋春夫が大きな信頼を置く及川眠子。外国語を極力用いずに構築された歌詞世界は、全体を平易な言葉の情景描写で押しながらも妙にサイケデリックな音像を紡ぎ出している。サウンド・メイキングの門倉聡は真っ当なポップス感の中に水橋春夫の持つ天性のアシッド風味をごく自然に織り交ぜている。この作品は封印されたニューロックでありながら2014年の風の中を突き抜ける自由気ままなアルバムなのである。


高護(ULTRA-VYBE/Hotwax)



  • 水橋春夫グループ / 考える人
    • 日本のロック
    • 特典終了
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    考える人

    水橋春夫グループ

    2015年01月07日 / CD / JPN

    3,080円(税込)

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