今回手がけたのは、フランスの名門レーベル「セルロイド」のオーナーであるアントワーヌ・カストロ氏が監修/選曲をつとめたヴィンテージ・ハイチ音源集で、1976年から84年にかけてのもの。当時、ファニアに象徴されるサルサの大流行によって魂を揺り動かされたハイチのミュージシャンたちが、ハイチならではの流儀で当時レコーディングしたエレガントなラテン・ジャズの数々をテーマにニューヨーク、マイアミ、そしてハイチでレコーディングされた音源からのセレクション。オリジナル・レーベルはMACAYA, MINI RECORDS,MARC RECORDSなど。MAGNUM BAND、MINI ALL STARS、LES FRERES DEJEANなど、先の「HAITI DIRECT」にも収録され、世界的にもハイチを代表する名楽団として知られるグループが、コンパ、メラング、ヘイシャンとの関連性も窺わせる素晴らしい演奏を全12トラック収録している。セレクションに関する史実を克明に記録したブックレットも充実。クラフト・ペーパーへのプリントでヴィンテージ感を出したアートワークもいい仕事!
