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注目のサンバ系女性シンガー、ベッチ・マルケス待望のデビュー作。ガット・ギター名手ゼ・パウロ・ベッケル他、ラパを中心とする現在のサンバ・カリオカ~ショーロ・シーンの精鋭が結集した感動の1枚。
リオ・デ・ジャネイロのサンバ新派、いわゆるサンバ・ノヴァの温床と言われるラパ地区のバール「セメンチ」を中心に活動する女性ヴォーカリスト、ベッチ・マルケス。そのラパを中心に活動する音楽家、とりわけトリオ・マデイラ・ブラジルのギタリスト、ゼー・パウロ・ベッケルとの親交が深く、デビュー作となる本作もゼーを中心に素晴らしいメンバーが集結した作品となった。
冒頭からカラっと爽快なサンバに身も心も自由を奪われること必至。ゼーを中心に南部出身マルチ弦楽奏者グト・ヴィルッチ、リオのサンバには欠かせないパーカッション名手ベト・カゼス、そしてジャズ界での活躍も著しいウンベルト・アラウージョのピッコロによる疾走感溢れるモダン・サンバ。演奏・歌声・楽曲、どれをとっても文句なし!現在最高のサンバのクオリティを堪能できる。
しかし、ここからが本領発揮。モダンなサンバだけが本作の売りではないのだ。パウロ・セーザル・ピニェイロの未発表曲#2では7弦ギターの名手ホジェリオ・カエターノが好演。ドゥドゥ・ラセルダ作のマラカトゥ#3では、カルロス・マルタのピファーノを挿入。古典サンバの偉人ブラギーニャの#4では、トリオ・マデイラ・ブラジルの3人をゲストに迎えるなど、アフロ・ルーツを感じさせるリズムの採用と、多彩なサウンドを構築。この気合の入り方はちょっと他のアルバムではありえないほど豪華といえる。極めつけはピアノとサックスのジャジーなアレンジでカバーしたクラウヂオ・ジョルジの#10、そしてラストまでの#11,12。クラウヂオ本人もゲスト参加するというトピックも嬉しいところであるが、ホッキ・フェレイラの楽曲2曲(#11はゼーとの共作)で締めくくるあたりがサンバ・ファンにとっては心憎い。
音楽通に目配せするような気の利いた選曲、そして流れの中で多様なルーツを一枚のアルバムで聴かせてしまうあたりにゼーの手腕の確かさを感じられる。そして何よりも彼らを魅了したベッチの外連味のない歌声である。自然さを失うことなく伸びやかに歌う、さっぱりとした歌声はレシ・ブランダンやアリーネ・カリクストといった歌手に続く、王道の系譜。今後の活躍も見逃せないサンバ界ニュー・ヒロインの登場である。
feat. Ze Paulo Becker, Trio Madeira Brasil, Carlos Malta, Claudio Jorge, Gabriel Grossi, Ronaldo do Bandolim, Tira Poeira, Beto Cazes
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BETH MARQUES / ベッチ・マルケス