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録音の良さでも、大変な好評を博すタッド・ガーフィンクル氏のMAレコーディングスから、アルゼンチンのピアノ・トリオ作品が登場。
グループ名は「カマロテス」。本作で2作目となり、以前の作品からの「夜間飛行」(エグベルト・ジスモンチに捧ぐ)、「競技会」の2曲が重複となるものの、他の8曲は全て新曲。一聴して感じるのは、やはり、繊細なトリオ・サウンドの美しい重なりでしょう。これは、タッド氏の秀逸なレコーディングによる効果が大きいのはもちろんのことながら、その繊細なシンバルの美しさといい、ECMを彷彿とさせるような透明感溢れるピアノの美しさといい、演奏自体も大変に素晴らしいのはいうまでもありません。
ピアノは、ハンブルグ・スタンウェイ・フル・コンサート・グランドピアノを使用。その音の伸びといい、ダイナミックさといい、ニュアンスの妙といい、ピアノのコンディションも最高のものと、聴く人はだれもが感じるのでは、と思います。一瞬、ヨーロッパの(特に、イタリア、スペイン~ポルトガル辺りの)トリオでは? などと思う方も多いのでは、と想像しますが、細部には、タンゴの国の哀愁も滲むサウンド(直接的なタンゴ的なメロディ、リズムなどは、一切ありません)。もっとも、南アメリカ諸国は、ヨーローッパの植民地支配により、文化的な相互影響があったわけですが、本作は特にその影響が色濃く出ているものとも言えましょう。どことなくエンリコ・ピエラヌンツィの世界にも通じる世界もあり・・・。シンバルのニュアンスはもちろんのこと、スネアを叩くブラッシの繊細さ、リムショットのコツコツという響き、ベースの弦の揺れなどもリアル。この音質の良さ、オーディオ・ファンの方にも間違いなくお薦めです。
■ルーカス・ニコティアン(p)
ファビアン・マーティン(b)
トマス・バビャチュック(ds)
CAMALOTES