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ダイナソーJr.とはっぴいえんどのミッシングリンク!? 東京インディペンデントの良心、WEARE!の2012年作3rdアルバム、 自転車的疾走感をたずさえて、全ての迷えるルサンチマンに投下!素人臭いが玄人に劣等感を与える、キラリと光る音の玉手箱。そんなインディペンデントとし ての美徳に彼らの今作『のらくら』は貫かれている。すべての迷える魂に!必聴!
WEARE!のサードアルバム『のらくら』の楽曲の完成度と緊張感は、彼らの過去の作品とは比べ物にならないほどの達成をみせている。全9曲、40分弱の 中に彼らのこの10年間の活動のすべてが集約されているといっても過言ではない。ライブでもすでに名曲の呼び声高いナンバー『のろまな季節』『おもかげ』 『あこがれ』を筆頭に、一度聴いたら頭から離れない言葉とメロディがひしめきあっている。ソリッドなツインギターと緻密なアレンジは緊張の臨界を示してい るのに、全曲を作詞・作曲する板垣周平の歌唱にはどこか場違いなリラックス感が漂う。 しかしこの『ちぐはぐ感』こそが現代を生きる僕達の同時代的なロックでありポップスではないのだろうか?現にこのアルバムはとてもポップなのだ。大衆に向 けて大量生産され消費されてゆくポップミュージックとは対極の、あなたや私の、自転車での帰り道や目的のないドライブにそっと寄り添うという意味での、 ポップミュージックなのだ。
WEARE!