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レーベル
METAMUSICA
国(Country)
ARG
フォーマット
CD
規格番号
00811
通販番号
WOR20315
発売日
2012年04月10日
EAN
2110106000369
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商品詳細情報

■アルゼンチン音楽手帖掲載品■

アルゼンチンからの白昼夢。これは衝撃の音響作品、出現。UKアシッド・フォーク~ポスト・ロック、そして、ゆらゆら帝国にも通じる人々の脳を麻痺させる耽美的な世界に浸る魁作。天才作曲家ウリセス・コンティ/女流マルチ・アーティスト、ロラ・アリアスとの共演最新作。



ウリセス・コンティ。これまで、ピアノ・ソロからエレクトロニカ、オーケストレーション作品に至るまで、様々なスタイルで映像的な世界観を描き出すアルゼンチン屈指の天才作曲家新作は、女優/ライター/ディレクターそして歌手とジャンルを超えた活躍をみせるマルチ・アーティスト、ロラ・アリアスとの2007年以来の共演アルバム。ガレージ・ロック色の強かった前作から更に深化した本作は、もはや容易にカテゴライズすることすら無意味な程の新たなフェーズに達した魁作だ。

オープニングM1は、トレモロがかったギターのアルペジオにあわせてローラが詩を詠んでいく。さりげなく配された女性コーラスとシンクロし、アルバム冒頭から不思議な世界に引き込ませる。ピアノ、ギター、ドラム、ベースといった典型的なロック・バンド編成で、ゆったり丁寧に紡がれる白昼夢的サウンドのM2は、さりげなくオーケストレーションが配され、ローラの歌声がそこはかとなく漂う。力の抜けたアンニュイなヴォーカルは、まるで雲のように儚い。二人の世界を支配する甘いトーンは絶妙というほか無い。

過剰なまでのトレモロ・エフェクト効果のギターと、ざくざくとシンプルに刻まれるアコースティック・ギターに、長閑なトランペットとソフトなコーラス・ワークが配されたM3。淡々と朗読される詩と、次第に熱を帯びていくバンドがどこかシュールなM5。再びアコギのアルペジオが様々な音と溶け合っていく音響派的なM8など...。長閑さと病的なまでにサイケデリアが常に同居したアレンジで、聴くほどに奥深い境地に入り込む。電子音の壁に鈴の音が木霊するM10で、いよいよ二人の旅は終焉へ。地球の最果てのような景色から突如目覚めさせられるラストは、夢から現実へと引き戻されるかのようで、心地良い冷たささえ感じ入る。



音楽を聴いていて、こんな気持ちになることはそう多くはない。例を挙げるならばヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「III」、ヴァシュティ・ヴァニヤンなどのUKアシッド・フォーク、その遺伝子としてのメイヨ・トンプソンやレディオ・ヘッドなどのポスト・ロック、そして日本においては、ゆらゆら帝国の「空洞です」に至るまで、今もどこかで人々の脳を麻痺させる現実逃避にも似た耽美的な世界を連想させる。もちろんアルゼンチンにおいてはファナ・モリーナ、モノ・フォンターナ、アレハンドロ・フラノフといった世界的なミュージシャンも想起されるが、本作は、このアーティスト達の系譜を確実に継承しているといえる。アルゼンチンといった括りは、この際無用。ただ只、素晴らしい世界に浸りたい...そんな一枚である。

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ソングリスト

  • 1. El Libro De La Noche
  • 2. Los que no duermen
  • 3. Nadie va a saber
  • 4. La Sonámbula
  • 5. Kilómetros
  • 6. Padre
  • 7. Las Nubes En Cámara Lenta
  • 8. Lazos De Familia
  • 9. Volver A Casa
  • 10. Diario De Una Mujer Policía