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ブラジル注目ピアニスト、FABIO CARAMURUがアントニオ・カルロス・ジョビン楽曲に挑んだ完全ピアノ・ソロ作品。星の数ほど存在するジョビン・トリビュート盤の中でも、特筆すべき作品のひとつに仕上がった。なぜその存在が際立つかと言えば、それはまさに何もしていないということに尽きる。何もしていないというのは少々語弊があるが、ありがちなテーマの崩しや別解釈、プレイヤー自体の押し付けがましい個性を一切感じさせず、とにかく原曲の素晴らしさだけを伝えてくれる無駄のなさが本当に素晴らしい。とはいえ、全く個性がないということもない訳で、控えめながらプレイヤーとしての詩情を感じさせてくれる辺りが心憎い。2枚組/全28曲というボリューム感もさることながら、何だかんだ言ってもやはり「良い曲だなぁ」と思わせてくれる気軽さも魅力的。深夜のBGMとしても機能してしまう懐の深さを持った久しくなかったピアノ・ソロ好演盤。
■ブラジル・インストゥルメンタル・ミュージック・ディスクガイド掲載品■
ブラジルだけでなく欧州や米国でも活躍しているピアニスト。フランスで活躍した女流クラッシック・ピアニストのMagda Tagliaferro の最後の生徒である。基本的にはクラシック寄りの人物だが、Tom Jobim を敬愛している。本作は1999 年に初めてリリースした作品『Tom Jobim Piano Solo』をリマスタリング、2006 年に追加録音した音源とあわせた2 枚組全27 曲のJobim 集だ。「Garota de Ipanema」などの大スタンダード曲から「Quebra-Pedra」や「Espelho das Águas」といった通好みの曲まで、一部Pedro Baldanza のベースが入るが基本的にはFabio の独奏である。2007 年にはTom Jobim 生誕80 周年を祝い、サンパウロ大学のオーケストラとJobim 楽曲を共演している。
(ディスクガイド・レビューより)
FABIO CARAMURU / ファビオ・カラムル