【予約】 ピアソラ以降の新たなアルゼンチン・ジャズの可能性を掲示する鬼才ディエゴ・スキッシ。自身の五重奏を率いての2年ぶりとなる新作は、タンゴの名作曲家マリアーノ・モレスの楽曲を取り上げた作品。

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2018.05.02

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■ DIEGO SCHISSI QUINTETO / TANGUERA
帯ライナー付国内仕様CD / 2,484円(税込) / 6月20日発売予定
輸入盤CD / 2,160円 /
5月下旬発売予定

ギジェルモ・クレインと並び現代アルゼンチン・ジャズの最前線をゆく鬼才コンポーザー/ピアニスト=ディエゴ・スキッシ。『TREN(2008)』『TONGOS(2010)』においてタンゴとジャズ、現代音楽などの音楽を融合させたオリジナリティあふれる音楽でアルゼンチン・ジャズ・シーンに新たな潮流を形成。『TONGOS EN VIVO(2011)』『TIPAS Y TIPOS(2012)』という2つのライブ・レコーディングでは、その独特のコンポジションを緊密なアンサンブルで披露し世界中のファンに強い印象を与えた。2014年にはかねてより親交の厚いアカ・セカ・トリオを迎えた『HERMANOS(2014)』をリリース。世界的な注目度も急上昇中で、『TONGOS』はアメリカSUNNYSIDEレーベルから、『HERMANOS』はコアポート・レーベルからライセンス盤がリリースされると、2016年には自身のキンテートを率いての『TIMBA』をリリース。ピアソラ以降の新たなタンゴ・ジャズの可能性を掲示した歴史的傑作として大いに称賛されると、2017年末には待望の初来日を果たし、日本の聴衆にもその類稀なる才能を存分に見せ付けた。

そんなディエゴ・スキッシ・キンテートの待望となる新作が本作『TANGUERA』である。タンゴを代表する作曲家の一人マリアーノ・モレス(1918-2016)の楽曲を取り上げた作品で、ディエゴの先輩格に当たるアドリアン・イアイエスが同テーマで行っていたコンサートを継承するといった形でスタートしたのだという。それぞれの楽曲に違ったアプローチで臨み、自身のキンテートのためにアレンジを書いていったというディエゴ。リディア・ボルダ(#4,7)、ナディア・ラルチェル(#2)、ミカエラ・ヴィタ(#2)といった現代アルゼンチンを代表する女性歌手をゲストに迎えつつ、時にミニマル、時にオーケストラのような迫力で、マリアーノ・モレスの楽曲に新たな光を当てる全12曲。前作の路線を継承しつつも、過去の偉人への敬意を示し更なる可能性を開拓した作品として、本作『TANGUERA』は間違いなくアルゼンチン音楽史に名を残す傑作と言えるだろう。2018年を代表する南米産ジャズの名作として、すべての音楽ファンにリコメンド。