4/6(金)発売! 本年最大の衝撃! 日本で最も人気のあるブラジリアン・レアグルーヴ・レジェンド、ジョアン・ドナートの未発表音源集が、なんと4枚組CD-BOXでリリース!

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2018.04.06

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JOAO DONATO ジョアン・ドナート

A MAD DONATO

4/6(金)発売! 驚愕のジョアン・ドナートの未発表音源4CD-BOX

ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンに並ぶボサノヴァ/ジャズボサの名ピアニスト/作曲家であり、1970年代以降はプロデューサー/アレンジャーとして数々の傑作を送り出してきたブラジル音楽の巨匠ジョアン・ドナート。アメリカ西海岸で活動していたこともありカル・ジェイダー、ティト・プエンテ、エディ・パルミエリ、モンゴ・サンタマリア、スタンリー・クラーク、ハービー・マン、ジャック・マクダフらとも共演するなど、セルジオ・メンデスやエウミール・デオダードとともにブラジル音楽の魅力を世界に広めた第一人者である。1973年の『ケン・エ・ケン』を筆頭に近年では彼の残したレコードも値段が高騰。レアグルーヴ方面からの世界的再評価に歩を合わせるかのように、2017年には実の息子ドナチーニョとぶりぶりのシンセ・ディスコ・ブギー作品『シンテチザモー』をリリース。御年83歳にしていまだ最先端をいく現役ばりばりのレジェンドっぷりをアピールした。

国内外で評価の高まるジョアン・ドナートだが、そんな彼の未発表音源が発掘されたとなればブラジル音楽ファンにとっては驚きだろう。しかもそれが4枚組CDというのだから、これは全音楽ファンに衝撃である。気になるその内容は『Gozando a Existência (1978)』、『Naquela Base (1988)』、『Janela da Urca (1989)』 という未発表音源アルバム3枚+レア音源集『Raridades Anos70』の計4枚。とりわけ気になるのが1978年の『Gozando a Existência』だろう。自身名義作以外にもODEONやPHILIPSといったレーベルで積極的なアレンジ・ワークをしていた時期であり、本BOXのタイトルにもある「MAD」な部分が一際輝いていた時期でもある70年代後半に未発表音源が存在していたことは、音楽史に刻まれるべき事件と言ってイイだろう。本リイシューを手掛けたのはDISCOBERTAS。イヴァン・リンスの未発表音源など、これまでにも貴重な音源を多く発掘してきたレーベルだが、今後のリイシュー・ワークにもますます期待である。

更に詳細判明! 『Raridades Anos70』は、#1~3が1973年、#4,5が1976年、#6~8が1978年に録音された未発表音源を集めたもの。『Gozando a Existência (1978)』は1977年10月から翌年1978年の7月にレコーディングされたものでヴィニシウス・ヂ・モラエスの娘であるスザーナ・モラエスの起案による録音だったのだとか。『Naquela Base (1988)』はドナートのファンであったという日本人(!)のYoichi Ogawa氏の発案で、ルイス・アルヴェス、ホベルチーニョ・シルヴァ、チタ&エヂソン・ロボらを迎えてレコーディングされた作品。そして『Janela da Urca (1989)』は在ブラジルのアメリカ人音楽家Ritchieのサポートを受け、ドナートがシンセサイザーの可能性を探求し録音した宅録的な作品で2017年に息子のドナチーニョとリリースした『シンテチザモー』のプロトタイプにもなった作品とのこと。4枚のCDそれぞれにDISCOBERTAS主宰のマルセロ・フローエスによるドナートへのインタビュー(葡語のみ)が記載されており、当時の状況などがうかがい知れる点も実に貴重!

(左から)
CD1: 『Raridades Anos70』
CD2: 『Gozando a Existência (1978)』
CD3: 『Naquela Base (1988)』
CD4: 『Janela da Urca (1989)』