◆この作品は、今年の初めにニック・ラスクリネクツ(Foo FightersやAlice In Chains、Rushなどを手掛ける)をプロデューサーに迎え、テネシー州ナッシュビルにあるRock Falcon Studiosでレコーディングされたアルバムだ。フロントのリジー・ヘイル曰く「一番ヘイルストームらしさが前面に出ているアルバム」というこの『VICIOUS』では、リジーの言う通り、今までに発表してきた3枚のアルバムでも鳴らされてきたハードなロック・サウンドとキャッチーな展開をより強靭にし、そこに彼女達の魅力の大きな要素の一つでもあるライヴ・パフォーマンスの熱気/熱量までをもサウンドに封じ込めた、全ハード・ロック・ファン/ロック・ファンを虜にする極め付けのヘイルストーム・サウンドが展開している。
◆今春にはレーベル・メイトでもあるイン・ディス・モーメントやニュー・イヤーズ・デイ、そしてスティッチト・アップ・ハートら、女性をフロントに擁するバンドと共に全米ツアーを行い、好評を博した彼らだが、アルバム・リリース日となる7/27からは再びイン・ディス・モーメントとの全米ツアーを控えている。またRock USA、Rock Festといった夏フェスにも参加が決定している他、2015年にロックの殿堂入りを果たしたJoan Jett & The Blackheartsの公演でスペシャル・ゲスト出演も予定されている。新旧ロック姉御が火花を散らすこの公演も、非常に楽しみだ。
◆ヘイルストームは2009年にセルフ・タイトル・デビュー・アルバム『Halestorm』をリリースしてから、ハードロック・シーンにおいて革命的かつ重要な存在となっていった。2012年リリースの2ndアルバム『The Strange Case Of…』では収録曲「Love Bites (So Do I)」がグラミー賞最優秀ハードロック/メタル・パフォーマンスを受賞。また女性をフロントマンに擁したロック・バンドとして初のロック・エアプレイ・チャートで1位を記録した。いずれのアルバムもRIAAにゴールドディスク認定されている。2015年にリリースした『Into The Wild Life』では全米ビルボード・アルバムチャート5位を記録、Revolver誌が選ぶ「2015年トップ・アルバム20」に選出された他、フロントのリジー・ヘイルはMetal Hammer Golden Gods Awardsにおいて「Dimebag Darrell Shredder of the Year」を受賞、Alternative Press Music Awardsでは「Best VOX」賞にもノミネートを果たすなど、圧倒的な存在感をシーンに見せつけている。
