*DIGI PACK 2004年にピーター・ブースト&ヴェロニカ・モーテンセンの作品『Image Of Falling』(Imogena→Spice of Life)というのがあった。もう10年近くも前だから、忘れかけていた。前作とは、ドラムがアレックス・リールからポール・スワンベリに替わっただけで、あとは同じ。すなわちラーシュ・ヤンソン、オヴェ・インゲマーション、ピーターはベースだからワンホーン・テナー・カルテット+ヴォーカルということだ。イモゲナのヨーハンから8年ぶりくらいに連絡があってCDを送ってくれた。ヨーハン夫妻が東京に来た際、新宿の武蔵野館周辺の居酒屋へ誘ったことがあり、いまだにそれを憶えていてくれるようだ。最初、ジャケを見た時なんか地味だなと思ったのだけど、内容が素晴らしかった。ヴェロニカは完全燃焼で歌いきっているかのようだ。ラーシュ・ヤンソンのピアノは歌伴で更にヴェロニカを引き立てる。オヴェに至っては、もはや泣いている。「The Inner Child」はラーシュ・ヤンソンの曲で、ここでは歌なしのカルテットでの演奏だ。どれもがいい感じなんだけど、ボクのオススメは、「Tomorrow Will Be Better」、元気溌剌、全員が一丸となって汗かいている、感じ。途中のラーシュのピアノソロには、結構ググッときますよ。(山本隆)
■Veronica Mortensen(vo), Lars Jansson(p), Ove Ingemarsson(ts), Paul Svanberg(ds), Peter Vuust(b)
