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シンセ・ポップ、ニューエイジ、ヴェイパーウェイヴ、ヒップホップを漂流するテン年代USオルタナの象徴James Ferraroの新章が遂に完成!
【国内流通盤特典】■ボーナストラック3曲「WAR EP」 (DLコード)前作『ニューヨーク・シティ、午前3時の地獄』からホームタウンLAの『ドヤ街』へと舞台を移した最新作。夕暮れの町並みを背景に、ストリートで起こる大都市の暴力をドラマチック描いたメローでクラシカルな憂愁のЯ&B 。
笑う大金、ラテと警官の残忍性。
乱暴と財政の両義性。
メディアの暴力とランボルギーニの夢、 全ては見張るCCVカメラに映し出される。
砂漠の景色、タッパーから煙るデジタル・スモッグ。
K9と煌めく酸性雨がヤシの実の町でシミとなった歩兵の血を洗い流す。
キャデラックのエスカレードが高速で燃えている。
頭上でヘリコプターのドローンが音をたて、 砂漠を背景に、
通勤者がキラキラと散らばる記号の瓦礫を時速30キロで通過して行く。
寿司エリート、名のない貧困者、無慈悲な高速道路の惨劇で。
盲目のシステム。
高速にいる男、慌ただしいトランシーバーのスピーカー、ぬるぬるしたアスファルトに裸足でいる。
夕暮れ時、ヤシの実のシルエットに溶け込む鉄の塊を燃やす空。
超現実主義の文明がその理想主義に差し出される、現実の重みとの戦いで。
商業文化がもたらす残忍な警察とギャングの暴力、メディアの集中砲火と差別。
タブロイド自身によって引き起こされる美化と自己都合。
▼ ジェイムス・フェラーロ バイオグラフィー
自主レーベル〈New Age Tapes〉を立ち上げ2000年半ばより40以上にも及ぶ名義やプロジェクトで作品を量産、80年代をソースとしたニューエイジやシンセポップのサウンドやスタイルを用い、ヴェイパー・ウェイヴの先駆けとして時代の空気を常に批判性のあるシニカルな切り口で10年代USインディ・シーンにおいて絶大な賞賛を得る孤高のミュージシャン、ビデオ・アーティストでもあるNYを拠点とするアヴァンギャルドな多作家。後に〈Underwater Peoples〉からもリリースとなった 自身のレーベル〈Muscleworks Inc.〉からの話題作『On Air 』(2009)を皮切りに、〈Olde English Spelling Bee〉、そして〈Hippos In Tanks〉などUSインディ・シーンの先鋭的レーベ
ルからアルバムを発表。同レーベルからの『 Far Side Virtual 』(2011)は英WIRE マガジンの年間チャート第一位を獲得、 続く『Sushi』(2012)では一転、ローファイから擬似的なデジタル音を用いたよりエレクトロニックなビート作品を発表。2013年に発表されたミックステープ『Cold』ではR&B / ヒップホップ / エレクトロへとアプローチ、大都市の夜を舞台とした暗黒の世界へと深化しこれまでのイメージを一新。続く『NYC, Hell 3:00 AM』は淡々とした機会的でプラスティックな冷たい都会の情景と日常、孤独と欲望でひしめき合う刹那的な熱い都会の感情とドラマ、テレビのニュースやインターネットが複雑なレイヤーで入り組む現代における大都会のディストピアをダークに描いた作品へと発展。本作はその続編となり、NYからホームのLAへと舞台を移し、夕暮れに染まる町並みやストリートを背景とし、ピアノとストリングによるクラシカルなトラック、メローでレイドバックなヒップホップのビートや80年代のドラマの挿入曲やラウンジ・ミュージックにPCボイス、ポエム、ラップ、ボーカル、テレビのサンプリングを織り交ぜ、 メディアや警察の乱暴と暴力、 そして戦争、格差、人種差別によってもたらされた”ハイパー・アメリカ”の残忍性と葛藤をドラマチックに大都会のディストピアを描いた作品へ。
JAMES FERRARO / ジェイムス・フェラーロ