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2023 REPRESS! ブラジリアン・ファンクの歴史的名盤にしてブラック・リオ・ムーヴメントの勃興を高らかに告げたドン・サルヴァドールと彼のバンド「アボリサォン」による『ソン、サンギ・イ・ハッサ』が待望のヴァイナル・リイシュー!
サンバ・ジャズのピアニストとして今も活躍する伝説的なピアニスト、ドン・サルヴァドールことサルヴァドール・シルヴァ・フィーリョが、のちにバンダ・ブラック・リオを率いチン・マイアを象徴とするブラック・リオ・ムーヴメントを牽引するオベルダォン・マガリャエスらと結成したバンドが「アボリサォン」である。スティービー・ワンダーやジェームス・ブラウンとブラジル固有の音楽であるサンバやバイアォンなどを融合する試みを行っていたアボリサォンだが、ジョーヴェン・グアルダと呼ばれたブラジルのイエイエ的ムーヴメントにおける「ブラックサイド」を担った、ジェルソン・キング・コンボの兄としても知られるジェトゥーリオ・コルテスの代表曲 "Hei! Voce" なども取り上げるあたりに彼らの幅広い音楽性が見て取れるだろう。歌詞の面でもブラジルにおける人種差別の問題、そしてサンバとソウル、ジャズ、ファンクといった音楽の融合と爆発を歌った歌詞は、のちの世代のブラジル人音楽家に新たな道を拓いたと言える。ピアノが活躍するジャズファンク "Som, sangue e raca" 、エレピのリフから多幸感溢れるホーンセクションが挿入される "O Rio"、ジャズサンバの香りも濃厚なファンク "Moeda Reza E Cor" ...。歴史的な意義はもちろん、DJ的にもキラーチューンがたっぷり収められた一枚で、オリジナルはいまだに300USD以上で取引されている。
Alto Saxophone, Flute – Oberdan
Bass – Rubens
Drums, Vocals – Luiz Carlos
Guitar – Jose Carlos
Percussion, Vocals – Nelsinho
Piano – Dom Salvador
Trombone – Darcy, Serginho Do Trombone
Vocals – Mariá
DOM SALVADOR / ドン・サルヴァドール