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※LP
フィル・ラネリン主宰の<トライブ・レコード>と並びレア・グルーヴ/スピリチュアル・ジャズ・ファン垂涎のお宝が眠る伝説のレーベルとして語り継がれる<ストラタ・イースト>の前身として、<トライブ・レコード>と同じくデトロイトを拠点にケニー・コックスが立ち上げた<ストラタ・レコード>。
そのリリース・タイトル/プレス枚数は共に極少だったこともあり、ほとんどその実態を知られていなかった同レーベルがニューヨークを代表する世界屈指の指黒掘師、DJアミールと<BBE>がタッグを組んでこの度リイシュー・プロジェクトを始動 !
すでに昨年リリースされた謎のアーティストTJによる「TIME IS WASTING」10インチも大いに話題を呼びましたが、今回はあのライマン・ウッダードと共にレーベルを代表する一枚として知られるバート・マイアックによるライヴ盤「Live'n Well」リイシュー!
ピアニスト、ケニー・コックスのプライベート・レーベルとしてスタートした故に、才能あるアーティストの作品を制作しながらも…、その多くが資金難によってリリースされずにひっそりと眠ったままになった音源が多く残る<ストラタ・レコード>。
DJ アミールがデトロイトに渡ってケニー・コックスの奥方であるバーバラ・コックスから全タイトルの使用許可を受け実現したこのリイシュー・プロジェクトはTJなる謎のアーティストのデモ音源をまとめた10インチのリリースで幕を開けましたが、待望の第二弾がこのドラマー、バート・マイリックによる「Live’N Well」!!
ミシガン大の生徒だった1965 年にライヴ録音した音源が元になっており、レーベル創設者のケニー・コックスをピアノに、ロニー・フィールズがテナー・サックス、さらにはのちにモータウン関連の音源には欠かせない存在となっていくトロンボニスト、ジョージ・ボハノンをフィーチャーしており、かのエルヴィン・ジョーンズ( ジョン・コルトレーン「Love Supreme」を始め彼の音源には欠かせないレジェンダリー・ドラマー) を師にもつバート・マイリックを中心に、その後それぞれの道を歩むことになる名プレイヤーが運命的に交差した一瞬の奇跡をドキュメントした一枚 !
65 年に録音されながらも、オリジナル・リリースは、そのおよそ10 年後の74 年という長い熟成期間を経てようやくリリース。中でも白眉は14 分に及ぶスピリチュアル大作“Scorpio's Child”でしょう。
ケニー・コックスのペンによるこの曲は、才気溢れる各プレイヤーたちがスリリングなソロをぶつけ合う緊張感が彩るグルーヴが美しさにまで昇華した名曲 ! ライヴならではの空気感が生々しい ! オリジナルテープからのリマスタリングにて !
■Bass – Will Austin
Drums – Bert Myrick
Piano – Kenn Cox
Tenor Saxophone – Ronnie Fields
Trombone – George Bohanon
BERT MYRICK / バート・マイリック