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トレード・マークを目に書いた馬並みが放尿するジャケのインパクトはバツグン。PIGことレイモンド・ウォッツがエンジニアとして参加した、1989年リリースの5作目のアルバム。
東西冷戦の象徴であったベルリンの壁が崩壊したこの年、E. ノイバウテンは5作目のアルバムを発表する。冒頭、ブリクサのスポークンと強烈なノイズが交差する 「プロローグ」 で、ノイバウテンは商業ベースの音楽からの離脱を高らかに宣言している。新生ノイバウテン宣言とも取れるこれらのワーズは、既に商業音楽と化した 『コラプス (崩壊)』 へのサヨナラなのではないだろうか。
十年一日とんぼ返りに音採りをして
崩壊したノイバウテンを再生すべく用意された 「火事!」 は、疾走感溢れる反復ビートとノイジーなギター、ノイズを挿入、ブリクサのヴォーカルが独特の節を加えたドライヴ感溢れるナンバーである。ますますカリスマ性を増すブリクサのヴォーカルは圧巻。続く 「地獄の椅子」 、「嘘博物館」 と一気に形作られるサウンドは、ノイバウテンでしか有り得ないサウンドである。『地震波上五』 以降、劇音楽やラジオ劇などのサウンドトラックを担当するなど、それぞれが一芸に秀でた活動を始めており、その余波がノイバウテンにも十分に影響を与えているようだ。その最たる曲が、工場跡地のパフォーマンスを基にした11分を越える大作 「フィアット・ルクス」 で、アンビエント、スポークン、サウンド・スケープ、ダンスで構成された組曲的作品である。後半の呪術的なリズムとヴォーカル・ワークは近年のノイバウテンにも通じる完成されたサウンドである。これ以外にも、いわゆる音響的なアプローチなど興味深い作品を収録。
ボーナス・トラックには4打ちを取り入れたテクノ風も登場。最新作 『アレス・ヴィーター・オッフェン』 と合わせて新旧ノイバウテン・ファンに猛プッシュしたい作品となっている。
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