EDU & CHICOのサントラ傑作 BISCOITOより再発 60年代後期のボサ・ノヴァ成熟期より活躍するロマン派MPBアーティスト、シコ・ブアルキとエドゥ・ロボ。音楽家然たる姿勢は、舞台戯曲にまでおよび、80年代にはコンビでオリジナル・アルバムとは別にミュージカルの音楽を手掛けた。本作は、そのうちの一つで83年作の「神秘的大サーカス」。この作品の為に書き下ろされ珠玉の旋律(#02、#09は、後のエドゥ&シコの代表曲としても知られる)を、ミルトン・ナシメント、ジジ・ポッシ、ガル・コスタ他の声で彩られ、1作品としてのクオリティも高い逸品。厳かな子供のコーラスや、挿入歌的な構成でタイトル通りの神秘的な色合いを際立たせた作風は、名チェロ奏者でもあるジャキス・モレレンバウムのアレンジ・ワークによるもの。永遠に色褪せることの無いMPB名盤だ。オリジナルはブラジル SOM LIVRE社。90年代にVELASより、そして2005年にDUBASよりCD化されている。