BACH: VIOLIN CONCERTOS (SACD) / バッハ: ヴァイオリン協奏曲集

HENRYK SZERYNG ヘンリク・シェリング

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSD90140
通販番号
CL-1006998162
発売日
2016年03月10日
EAN
4907034220908
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商品詳細情報

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シェリングの名演、マリナーとのバッハが世界初SACD化 !


厳しい造形感覚に支えられた高潔な音楽美

 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲に続き、20世紀が輩出した数々のヴァイオリニストの中でも、最も高潔な音楽美を追求した巨匠ヘンリク・シェリング(1918.9.22-1988.3.3)の1970年代の名演がもう一つ、エソテリックのSuper Audio CDハイブリッド・シリーズに加わります。シェリングは、レオポルド・アウアー門下のモーリス・フレンケル、ブロンイスラフ・フーベルマン、そしてカール・フレッシュら名だたる名ヴァイオリニストに師事し、ヨーロッパのヴァイオリン演奏の王道を身につけた正統派であるのみならず、第2次大戦中にはナチスの侵攻を避けてメキシコに渡り、人道主義的な活動に身を投じるなど、通常の音楽家とは異なるユニークな経歴の持ち主です。第2次大戦後にメキシコを訪れたルービンシュタインによって「再発見」され、その紹介によって再びその名を知られるようになり、以後世界的な演奏活動を行うようになりました。ヴァイオリンという楽器の持つ艶やかさや華麗な技巧を表面に出さず、主観を排し厳しい造形感覚と確かな様式感を持って音楽の本質に肉薄するシェリングの演奏は、20世紀後半のヴァイオリン演奏の本流の一つとして高く評価されています。


豊富なディスコグラフィを誇る名手  シェリングは1950年代からフランス・コロンビアに録音を開始し、その後、1960年代前半はRCA、1960年代中盤はマーキュリー、そして1960年代後半以降はフィリップスとメジャー・レーベルをオーバーラップしつつ幾多の録音を残しています。中でも、フィリップス・レーベルには1960年代後半から1970年代にかけてバッハからポンセまで、協奏曲・室内楽曲・独奏曲をカバーする幅広いレパートリーにおいて、その最円熟期の芸術を刻み込んでおり、アルトゥール・グリュミオーとともにアナログ時代の同レーベルの代表的なヴァイオリニストと位置付けられていました。今回世界で初めてSuper Audio CDハイブリッド化されるのは、1976年に録音されたバッハのヴァイオリン協奏曲集です。

 

20世紀のバッハ演奏を代表する1枚
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ、ヴァイオリン・ソナタ、そしてヴァイオリン協奏曲というバッハのヴァイオリン作品は、いずれもシェリングのトレードマークとでもいうべき重要なレパートリーで、生涯にわたって演奏会で取り上げ続けただけでなく、複数のセッション録音が残されています。ヴァイオリン協奏曲2曲に関しては、まず1951年にガブリエル・ブイヨン指揮パドゥルー管とモノラルで録音(仏EMI)、フィリップスに移ってからは1965年に自ら指揮するコレギウム・ムジクム・ヴィンタートゥールとステレオで録音しており、1976年録音の当盤は、ステレオ再録音にして生涯3度目の録音ということになります。いずれも20世紀後半のバッハ演奏の主流ともいうべき楷書体のアプローチでシェリングならではの引き締まった美音で作品の本質に触れることができる名演ですが、この1976年盤は、その中で最も円熟味が増し、求道者的な厳しさに加えて繊細な表情と深い抒情が醸し出され、バッハ音楽の清澄な精神美を描き出しています。2つのヴァイオリンのための協奏曲は1965年の旧盤以来2度目の録音で、共演のモーリス・ハッソン(1934年生まれ)はシェリングに学んだフランスのヴァイオリニストで、ロンドン王立音楽院でも教鞭を取った名教師として名を残しています。なお管弦楽組曲第3番のアリアはシェリング唯一の録音です。

シェリングの美音を余すところなく明晰に捉えた優秀録音

 共演は当時フィリップス・レーベルの根幹アーティストで、1924年生まれで90歳を超えた今もかくしゃくと指揮活動を続けているネヴィル・マリナー指揮するアカデミー・オブ・ザ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(ASMF)。第2次大戦後に加速した室内オーケストラ・ブームの中で、その柔軟性とレパートリーの多彩さで最先端を走っていたASMFとはフィリップス、デッカ、アーゴ、EMIなどのレーベルにバロック音楽を中心に、ロマン派や20世紀音楽まで網羅する大量の録音を行ない、学究的になり過ぎず、さわやかで柔軟な音楽作りによって特にバロック音楽の復興に大きな役割を果たしました。シェリングとのバッハの録音が行なわれたのは、ロンドンでも屈指の録音会場の一つとして知られているウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(演奏会の場合、2階も合わせると客席数最大1150名)。全体のイメージは比較的近めの音像で録られており、中央やや左に定位するシェリングのソロは細部までその気品のある音色と繊細な弓使いを聴きとることができます。さらにその背後に広がるASMFも小編成の室内オーケストラならではの各パートの機敏かつ緊密なアンサンブルが鮮明に捉えられています。プロデュースを担当したのは、指揮者・音楽学者としても知られるヴィットリオ・ネグリ(1923年生まれ)。ミラノ音楽院で学び、戦後ザルツブルク・モーツァルテウムでベルンハルト・パウムガルトナーのアシスタントを務めている時期にフィリップス・レーベルとの縁ができ、イ・ムジチ合奏団の録音に際して予定されたプロデューサーが急病に倒れた際に代役を買って出て以来、イ・ムジチの多数の録音のほか、コリン・デイヴィス、小澤征爾、イタリア四重奏団などのフィリップスの看板アーティストの録音を手掛けました。指揮者・音楽学者としてはヴィヴァルディの声楽曲の復活に尽力し、フィリップスにも録音を残しています。今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまでのエソテリック企画同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたエソテリック・ブランドの最高級機材を投入、また同社のMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、貴重な音楽情報を余すところなくディスク化することができました。  (資料提供:エソテリック株式会社)

【演奏者】
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)
モーリス・アッソン(ヴァイオリン)〔BWV1043〕
サー・ネヴィル・マリナー (指揮)アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)

【録音】
1976年6月23日-25日 ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(ロンドン)
[企画/協力]東京電化株式会社

 

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【レコードとしての初出】

[初出]9500 226(1977年)

 

[日本盤初出] X-7724 (1977年7月)

 

【オリジナル・レコーディング】

[レコーディング・プロデューサー] ヴィットリオ・ネグリ

 

[レコーディング・エンジニア] コー・ヴィッテヴェーン

 



[Super Audio CDプロデューサー】大間知基彰(エソテリック株式会社)

 

[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア] 杉本一家(ビクタークリエイティブメディア株式会社、マスタリングセンター)

 

[Super Audio CDオーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)

 

[解説]諸石幸生 志鳥栄八郎

 

[企画/販売]エソテリック株式会社

 

ソングリスト

  • 1. ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
  • 2. ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
  • 3. 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
  • 4. エアー(アリア)~管弦楽組曲第3番より