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現在から遡る事20年、まだバブルの余波が残る1991年に日本初のハウスムーブメントが誕生した。そのムーブメントの中で活躍したのが結成時の電気グルーヴのメンバーだったタカハシコウジ、ニックヨシザワによるタカハシテクトロニクスだった。OPENしたばかりの西麻布YELLOW、芝浦GOLD、川崎クラブチッタでのハウスパーティーなど殆どの大箱でのライブパフォーマンスを行い、当時人気絶頂だった808STATEのフロントアクトを務め、TVK(テレビ神奈川)の先鋭的な音楽番組への出演などで人気を博していた。だが、インディーテクノレーベルが確立されていなかった時代の為、リリースは主にメジャーのコンピレーションアルバム、TOKYO HOUSE UNDERGROUND VOL.1 (SONY)、SIM HOUSE 2001 DAISY GROOVE (SSE)に参加しただけで、ユニットの活動期間も短かった為、単独作はリリースされなかった。それから20年、遂に伝説として語られていた日本初のテクノハウスユニット・タカハシテクトロニクスのアルバムがリリースされる。全曲1991年ではまだ珍しかったDATマスターを発掘、それを2011年最新マスタリングし、更にはメンバー自身によるリミックストラックをも収録。その先鋭性により、これまでメディア、インターネットにはほとんど情報として残っていなかったミッシングリンクが今、解き明かされる。これは現在のクラブシーンを揺るがす重大な事件である。
TAKAHASHI TEKTRONIX