デビューから30周年にあたる2012年に行われた貴重なライブを2トラック収録。「Live At The Dome」はブロークンフラッグ フェスティヴァル「Never Say When」での演奏。ひりつくようなハウリングによる重低音持続音、突き刺さる金属の摩擦や回転による軋轢、手につかめそうな物音にまで昇華されたオシ レーターサウンド、接触不良音、そしてオーディエンスの狂気全てがまるでコンクリートミキサーに放り込まれて破壊され融合していくかのように、リアルタイ ムでノイズ交響曲が精製されていく。
当時の会場の空気をそのまま切り取ってきたかのような臨場感溢れるライブトラック。「Live At The Rammel Club」はHarbinger Sound フェスティヴァルでの演奏。このトラックはDomeのリハーサルを兼ねたパフォーマンスであった。会場が小さく、また録音状態も影響して非常にカオス度の 高く、現場の空気の密度の濃さがダイレクトに伝わるライブトラック。83年の名盤「Live At Morden Tower」を思い出さずにはいられない生々しい虚無の記録である。