商品詳細情報

和製Bob Dylan and The Bandとも称される
ジャパニーズ・サイケデリア大注目株 !
壊れかけのテープレコーダーズから遊佐春菜(Organ)参加!!

本作のレコーディングは、2012年10月中数回に分けて、ライヴハウス亀戸HARDCOREや浅草橋ツバメスタジオで行われた。楽曲の軸となるアンサンブルは上述のカルテットが 紡ぎだし、さらにスペシャルゲストとして、ハンモックのような歌声を持つShizuku Echo(Vocal)、ライヴハウス界隈でいま話題沸騰中の"壊れかけのテープレコーダーズ"メンバー遊佐春菜(Organ)が参加している。エ ンジニアには" gaji"などの活躍で知られる君島結(録音エンジニ ア/ツバメスタジオ合同会社代表)を迎え、マスタリングはあのUSインディーの鬼才クレーマー(Second Shimmy)を招聘。

 

『これが愛じゃないと言うなら ほかになにが なにが・・・ くすぶった焚火を立ち直らせるの ―――― "山々よ容喙するな"』
2013年、東京の "Metal Heart" with Crazy Horse作家性溢れるビターなフォークサウンドを、ブルージーかつダイナミックなアンサンブルで演奏するロックバンド、Fold Music。今回発売される5曲収録の初作”山々よ容喙するな”は、Bob Dylan、Lou Reed、Nick Cave、Cat powerといった系譜に通ずる、日本においては稀有であるビターなソングライティングを個性とするシンガー小田切冴樹(おたぎり さえき)の歌を、Grizzly BearやMy Best Fiend、The Nationalといった近年のUSネオ・クラシック・ロックとも共振するようなダイナミックかつ繊細なアンサンブルによる演奏と、録音を施され、"サイケデリック"なムードがある種の必須タグともなっている近年のインディー・リスナーはもとより、70sあたりのオールド・ロックの好事家にも訴求しうる内容となっている。とりわけ作品の肝となっているのは、小田切の描く詩世界だ。硬質かつ穏やかな筆致の日本語で紡がれたリリックは、深遠でありながらも傍らに横たわるロマンスや激情、悲哀、ほの暗いユーモアを湛え、ロックサウンドというフォルムを通じて描かれた作品群に映画や小説のような佇まいを息吹かせている。

各楽曲に目を通してみると#1 Ogre You Assholeの近作にも通ずるレイドバック感漂う歌の中に、雷鳴のように鳴り響くファズギターがまるで焚き火を眺めているような高揚感を生む、バンドの個性が最も現れた1曲#3 鋭角にうねる印象的なベース・リフと軽やかにロールするドラム、狂気じみたギターソロがシンプルな構成で描かれたダンスナンバー#4 壊れかけのテープレコーダーズの遊佐によるオルガンと、コーラスを印象的に導入しサイケデリックかつダーティーなアンサンブルが堪能できる#5 童謡的なリズム、メロディの中繰り返される歌詞のフレーズがThe BandやNeil Youngを彷彿とさせる郷愁を誘うと内容は多彩であるが、中でも#2"ソーニャに告ぐ"は今作品のハイライトであるとも言えよう。わずか3分少々の間で繰り広げられる息を飲むようにドラマティックな楽曲展開は詩人のストーリーテリング、名うてのロック楽団とコーラスシンガー達によるアレンジメントが結晶した珠玉のナンバーだ。ずっとそばに残されていた置き手紙を手に取るように、ぜひ今作品に耳を傾けていただきたい。

『ゼロの意味もきっと暴く愛くるしいジョークは 手の鳴るほうへ響かなくちゃ ――― "梯子" 』 
---Dead Peregrine スタッフ 西 紘平

 

2009年秋、東京のとある一角でFold Music(フォルド・ミュージック)は活動を始める。バンドの発起人が早々に脱退してからは、中心人物である小田切冴樹(Guitar & Vocal)が全曲の作詞・作曲を担当し、都内でライヴ活動をスタート。編成メンバーはライヴ毎でフレキシブルに変化し、小田切がソリストとして弾き語りをする場合もFold Musicである。また、最近のライヴ活動では四人編成がもっともスタンダードな形であり、結成当初から在籍する住村洋祐(Bass Guitar)を筆頭に、Kami(Lead Guitar)、モンジ(Drums)で"Bob Dylan and The Band"の"The Band"のような役割を担っている。主に都内近郊で、渋谷7th FLOOR、下北沢mona records、秋葉原CLUB GOODMAN、東高円寺二万電圧などをメインにライヴ活動を行っている。