2,200円(税込)
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どこにでもあるようで どこにもないような、いつ、どこの世界にも捧げられ、残る音楽
Temple Book がついにファーストアルバムを発表します
僕が音楽をはじめようと思ったのはレディオヘッドを聴いたのがきっかけですが、音楽をやめようかと思ったのはTemple Bookがはじめてです。彼女たちが夢みる部屋でひっそりと作り上げた曲たちの物語がついに門出をむかえる。とてつもない才能に満ちあふれた宇宙的傑作、名盤の誕生です!!
--- 笹口騒音ハーモニカ(太平洋不知火楽団、うみのて)
Temple Bookの音楽は聴き手が欲しいと思っている音を必要な分だけ届けてくれる。正しいなと、聴くたびに思う。最小限の言葉と音。質素でありながら、とても豊かな広がりを感じさせる音楽。アシッドフォークとミニマルミュージックを結びつけ、それぞれの持つ迷宮から抜け出せないあの感覚を拡張してみせる寺本の感性は何があっても信用してしまう。。MoondogとかPascal Comeladeなどと同じところに立って音楽をやっているんじゃないだろうか。
--- ゴンデブラーミット
いつものように遊びに行った祖母の家で、ランダムに音楽をかけていると、Temple Bookの「夢見る部屋」が流れた。
アコースティックギター、アコーディオン、シンバル、鉄琴だけで奏でられる、たった2分の美しい曲。
ふいに
「あ、この家も、わたしの夢見る部屋だ」
と思った。
庭の梅の木、
迎えてくれる祖母の笑顔、
陽当たりのよいソファ、
ご飯の炊けるにおい。
たくさんのあたりまえが、かけがえのないものとして響いた。愛おしさがあふれて、祖母の肩をもみながらこっそり涙を拭った。幾度となく聴いてきたこの曲なのに、こんなことは初めてだった。
これが、祖母と過ごした最期の日になった。
わたしの夢見る部屋は、いつまでもかけがえのない宝物として、わたしを照らし、あたためつづけてくれるだろう。
…笹木桃
Temple Bookは2009年秋、寺本(neki)が宇井とまりいぬを誘って結成。バンド名は「寺本」の直訳。声、ギター、アコーディオン、笛、鉄琴などの楽器が重なり合う丁寧な作曲と3人の絶妙なバランスで、唯一無二の音楽を奏でる。
本作はバンド名を冠した初のCDアルバムで、季節をたどり心の風景や家族についてうたった全12曲。なにも聞きたくない耳にもきっと届く、素直でうつくしい一枚。
Temple Book