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スペイン北西部ガリツィア地方出身の実力派ピアニスト、Nani Garcia のトリオ作。日本での知名度は、決して高くないものの、リリース作品も多数。経歴は遡ること1983 年。スペインのジャズ・フェスで、当時の新星ウイントン・マルサリスのサポート・バンドをつとめて華々しくデビューした人として、スペイン国内では知られています。また、85 年にはヴォーカルの鬼才マリア・ジョアンとのコラボレーションでサンセバスチャン・インターナショナル・ジャズ・フェスティヴァルで優勝。近年では、パオロ・フレス、そしてケニー・ホィーラーとも共演を果たし、また2 年前には、Clunia5 というバンドで切れ味鋭いハード・バップを聴かせてくれたので、記憶に残っている方もいらっしゃるでしょう。本作は、ジャケを見て、ブラバン的なサウンドか、または、プロテスト的なメッセージを含む作品か?と想像してしまいがちですが、正統派のピアノ・トリオ。ブロック・コードの音もパワフルで、8 ビートノリの切れのいいリズムも痛快なオープニングを始め、バラードも交えつつ、ハリのある音を全編で聴かせてくれます。(新譜案内より)
■Nani Garcia(p), Simon Garcia(b), Miguel Cabana(ds)
NANI GARCIA / ナニ・ガルシア