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アルゼンチンを代表する若き才能にして着実に成長を続けるハーモニカ奏者フランコ・ルチアーニ。そしてラテン・ジャズの世界的奏者ジェリー・ゴンザレスとの共演でも活躍するピアニスト、フェデリコ・レヒナー。異色の顔合わせが実現したクアルテットによる、アルゼンチン・モダン・ジャズの今を聞く1枚が登場。
コンポーズ・センスも秀でたものがあるフランコ作のM1は、いきなりキューバン・マナーのソン/モントゥーノ。そしてM3-5-9ではアルゼンチン人らしいタンゴのジャズ・アップデート。フリーキーな(M5)を経て、昨今の隆盛を横目に、フォルクローレ・ミーツ・ジャズとはこう在るべきと言わんばかりの快演(M7)と続く。単純にアルゼンチン・ジャズ・インストという枠には収まらないレパートリーの幅ながらも、流麗且つしなやかなタッチで民俗要素を洗練の高みに押し上げる様は、まさに南米ジャズ特有の味わいそのもの。滑走路のジャケットも洒落ていて、これは実に興味深い作品といえる。2010年スペイン録音。
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FRANCO LUCIANI, FEDERICO LECHNER / フランコ・ルシアーニ , フェデリコ・レヒナー