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60-70年代のメキシコでダンス・バンドを率いていたリーダー、トーニョ・キラスコ。ラテン全般~ボサ・ノヴァ~スカ~サーフ・ロックと何でもモノにし、怪しいグルーヴ感を伴ったチープなラテン・ダンス・サウンドにアレンジして、ステージやレコーディングをこなしてきたB級レア・グルーヴの鬼才。実はこういうバンドは、有名無名問わずラテン各地に存在するワケで・・・レコードとして残っているのは極めて貴重。それをCD化してしまおうという奇抜な企画がさらに進化。失笑の後に、なぜか共感してしまう当地のポピュラー・サウンドの1ページが刻まれている! !
そんなトーニョ・キラスコは、70年代にはついにアフロ・グルーヴの代名詞「マコッサ」サウンドに心酔。メキシコから、本気でフェイクする「マコッサ」なアルバムを作ってしまおうと意気込んだ逸品が、その名も「SOUL MAKOSSA」なのだ。本家マヌ・ディバンゴの金字塔#1から、その怪しさは最高潮。16ビートに猥雑なテナー、ディープに語る男声ヴォイスが怪しさ全開。マヌのカバーは#6「LILY」でもガチで挑んでいる。
そして#2,7は、モータウンの象徴ともいえるハミルトン・ボハノンをマコッサ・カバーするという離れ業を披露。さらには、トーニョ自らがマコッサを気取り、オルガン/ハワイアン・ギター/パーカッション/ブラックネスなコーラスで彩られたその他のナンバーも、かなりキテいる。「テキーラ・マコッサ」「サイコシス・デ・マコッサ」「マコッサ・デ・トキオ」・・・ちょっと笑いそうになってしまうタイトルすらも、マコッサ・サウンドへの忠誠。リズムの粒や、サウンドの随所でトーニョならではのオリジナリティが発揮されたナイス・フェイクな1枚。無論、夜のダンス・ホールを揺らしたファンキー・チューンはそうとう流行ったことが伺えようか。1973年DIMSAレーベル・オリジナルのB級レコーディング遺産だ。
TONO QUIRAZCO / トーニョ・キラスコ