2018年にアルバム『LIKE A RADIO』をリリースし、シーンにカムバックを果たしたマシューズ・サザン・コンフォート。イアン・マシューズは00年代よりアムステルダムに居を移し、活動の拠点もオランダになっていますが、本作も前作同様にオランダ人のミュージシャンがバックを務めております。イアン・マシューズは、英国フォークに出自を持ちながらもその時代時代にフィットするサウンドを作ってきた人物。本作でもアルバム冒頭にジョニ・ミッチェル『ドッグ・イート・ドッグ』に収録された"Ethiopia"カヴァーを配置、エレピを中心に据えたアレンジが素晴らしいです。続く"The Hands Of Time"は70年代に得意としていた西海岸マナーのハーモニー・フォーク・ロック。アルバム全編非常にレベルが高く、ベテランらしい好作品となっております。