アル・ハドソン&ザ・ソウル・パートナーズは70年代前半にデトロイトで結成され、70年代後半にはワンウェイと改名し80年代に快進撃を繰り広げるソウル&ファンク・バンドです。しかし、意外に知られていないのがキャリア初期、つまり1977年にABCレーベルからデビュー・アルバム『ESPECIALLY FOR YOU』をリリースする以前の、ATLANTIC傘下のATCOレーベルに残されたシングル音源の素晴らしさです。
この度、同じくEXPANSIONレーベルよりシングルで再発されることになった、ファンキーさと流麗さを兼ね備えた至高のクロス・オーバー~モダン・ソウル「I'm About Loving You」は原盤のシングルが100ドル前後で取引される知る人ぞ知る隠れた名曲。そして同じく再発されるシングルのB面に収録される「When You're Gone」はアレンジを手掛けたパトリック・アダムスの十八番、ズンドコ・テンポのミディアム・ソウルです。それ以外の曲もABC期よりも充実しているのではないかと思わせられる素晴らしい楽曲が目白押しで、当時アルバムが制作されなかったのが不思議なくらいです。
