【CLASSIC】ESOTERIC SACD 2015年6月新譜は室内楽の名盤2題!!

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2015.05.22

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ディスクユニオン CLASSIC

巨匠オイストラフの遺した大名盤《クロイツェル&春》と、ブレンデル&クリーヴランドSQの《ます》、ESOTERICから待望のSACD化!

ディスクユニオン・オーディオユニオン等、特約店のみでの限定販売
完全限定プレス

WEBからの発送は入荷後となりますので、予めご了承下さいませ。


オイストラフの代表盤、ベートーヴェンの《クロイツェル&春》
残された膨大な録音の中からオイストラフの代表盤を選び出すのはほとんど不可能ともいえますが、その中でもまず指を屈するべきは1962 年にパリでレコーディングされたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集でしょう。当アルバムは、その全集から名前付きの名曲2 曲、「クロイツェル」と「春」を選んでカップリングしたものです。
オイストラフは1962 年5 月~6 月にかけてパリのサル・プレイエルでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を演奏しており、この録音もそれを契機にパリで収録されたものと思われます(録音日の詳細は不明ながら、1962 年10 月の録音とされています)。モノラル時代のグリュミオー+ハスキル盤、ステレオ時代のフランチェスカッティ+カザドシュ盤などと並び、これらの作品の最もスタンダードな演奏として長く聴き続かれてきた名演奏です。20 世紀中盤の美意識における古典的な様式感が際立ち、作曲者が作品に託した高潔な精神が美しく輝き出る感があり、まさに作品の理想的再現と言えるでしょう。


◆ ダヴィド・オイストラフ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番&第9番 (限定生産・SACDハイブリッド盤)

ESOTERIC / JPN / SACD /


名匠ブレンデル、若きアメリカのカルテットとの異色の共演
充実のレコーディング活動を続けていたブレンデルがフィリップスで初めて取り組んだ室内楽が、1977年のクリーヴランド四重奏団メンバーとのシューベルト「ます」でした。
ソリストとしてのレコーディングに専念しているばかりかに思えたブレンデルによる突然の室内楽録音であったというだけでなく、1969年にマールボロ音楽祭で結成されたアメリカのカルテット、クリーヴランド四重奏団との共演であったという点が大きな注目を集めました。
当時のアメリカのソリスト級の実力を持つ生え抜きの奏者を4人そろえた感があったクリーヴランド四重奏団はその冴えた技巧と機能的なアンサンブル能力によって、これまでの団体とは一線を画し、カルテットの歴史を塗り替えるとも目されるほどの評価を獲得していました。1972年のブラームスの弦楽四重奏曲全集を皮切りに、RCAによって続々と発売されたアルバムもそれまでの伝統にとらわれることのない若々しく新鮮な解釈であり、新世代のカルテットとして一世を風靡する存在になっていただけに、脂ののりきっていたブレンデルとの共演は大きな期待をもって迎えられたのでした。


◆ アルフレート・ブレンデル
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」/さすらい人幻想曲

ESOTERIC / JPN / SACD /