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京都発オルタナティブパンクバンド"FIGHT CLUB"の1stアルバムが岡山・ロンリーのはまいしんたろう氏によるレーベル『ロードトリップ』よりリリース!13曲収録!
鋼鉄のゲートは開かれた...偽ミネラルウォーターをがぶ飲みして、手に入れたのは不完全な健康体か!!パワーコード、ルート、エイトビートに掴まれた!!そんなやつらは踊り出さない!!ファイトクラブのソフトとハードがたっぷり詰まったファーストアルバム!!
いきなりであるが僕は自分に対さなければいけない時に目を背けがちだ。更に背けるだけならまだしも、様々な誘惑(飲酒やNetflixなど)に乗っかることで、思考を遥か彼方へ追いやるという悪癖がある。FIGHT CLUBのライブを見るとそういった自分と対峙する事について考えさせられるのだ。
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DCハードコアパンクレジェンドBAD BRAINSは"I against I"という屈指の大名曲で「自分に対する自分」というとても哲学的なテーマについて歌った。果たしてこの曲を皆知っているかどうか定かではないが、僕の周りにいるカッコいい人達は一様にI against Iのattitudeを持っているように思う。無論FIGHT CLUBもその内の1組だ。そしてI against Iのattitudeを持つ人達には、もう1つ特性がある。
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何年か前に先輩バンドマンがMCで言っていた「I against IならYou against Youだろ」という言葉が強烈に印象に残っている。その当時はあんまりよく分かっていなかったのに、カッケェ!などと軽薄な感動を覚えたものだが、この文章を書いていて僕は気づいた。I against Iのattitudeを持っている人は、意識してか無意識にかは分からないが、上記の先輩と同じメッセージを見る者に投げかけてきているという事に。なるほどFIGHT CLUBを見ると芽生える感情はそういう事だったのか。全ては繋がっていたのだ!あくまで僕の想像の範疇でしかないが、きっとそうに違いない!
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そんなI against Iのattitudeを持ち、(恐らく)無意識にYou against Youを投げかけてくるバンドFIGHT CLUBの1stアルバム『TEAM PLAY』は、彼らのライブで見られる、飛び散る汗、破れたTシャツ、ほぼ野郎しかいないフロアなど、言葉にするとあまり望ましくない事柄が、その瞬間何故か美しくさえ感じる、ある種異常とも言えるカタルシスを生み出す理由が分かる作品になっている。もし聴いて反応したならライブにGOだ!ヤるからには立たせたいという純度100%のパンクを鳴らしながら、拳に握った真夏の海に幾度となく飛び込むFIGHT CLUBの勇姿。なるべく多くの人に目撃してほしいと切に願う!!
text by はまいしんたろう
FIGHT CLUB (JPN/PUNK)