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昨年のJAY-Zのヒット・アルバム『The Blueprint 3』に収録の「Already Home」(Kanye West プロデュース)にGladdyの曲がサンプリングされたことも事件でしたが、今回は更にすごい事件!16年ぶり、御年76歳にしてのオリジナル・アルバムが完成です!!!
2006年、映画『Ruffn' Tuff』の出演を終えたGladdyはニュー・アルバムを作りたいという意欲が湧き上がった。それは彼自身が辿って来た60年代のジャマイカ音楽の土台の部分にスポットを当てた映画でインタヴューされ当時の仲間と再会したことが大きい。60年代の音楽の素晴らしさに加え、今も愛して止まない70年代末~80年代初頭のチャンネル・ワン時代のルーツ・レゲエの神髄を、現在の優れたレコーディングスタジオで記録することがコンセプトとなった。こうして始まったレコーディングだが、予算やスタジオ(タフゴング・スタジオ)とミュージシャンのスケジュールなどの調整もあり、マイペースの制作を経て完成した時には5年が経過していた。出来上がったのは10年の春。最初はヴォーカル・アルバムを作りたいGladdyとインスト・アルバムを作りたいという石井(OVERHEAT)の二つの意見があったが、出来上がった曲を二人でチェックした結果、ピアノ曲10曲+ヴォーカル曲10曲を2枚組で出すという結論に落ち着いた。それは結果的にレゲエならではの究極のコンセプトになっていたからだ。つまり10曲のRiddimそれぞれに歌唱曲とピアノ曲があるレゲエ特有のトラックの使い廻し。当然1枚のアルバムに収容できるわけはなく必然的に2枚組、しかも1枚はヴォーカル、あと1枚にはピアノ曲という贅沢さとなった。こうして歌もピアノもイケルGladdyにしかできないアルバムが完成した。
GLADSTONE ANDERSON / グラッドストーン・アンダーソン
ジャマイカのセント・アンドリューで生まれトレンチ・タウンに移り、50年代末期から伯父のオウブレイ・アダムスの手ほどきでピアノを習得しカリプソ、メント、R&R、R&Bなどをプレイし、愛称はGladdyと呼ばれた。彼の才能を見抜いたデューク・リードが主宰したトレジャー・アイル・レーベルを始めとして、コクソン・ドッドのスタジオ・ワン、レスリー・コングのビバリーズ、ソニア・ポテンジャーのゲイ・フィートなどで数えきれないほどのセッションをしたピアニスト、シンガー、プロデューサーである。盟友ストレンジャー・コールは「60年代のレコーディングの80%はグラディが参加していた」と言う。スカタライツやドラゴニアーズがツアーなどを始める前のオリジナル・メンバーでもあり、ドン・ドラモンド、トミー・マクック、ジャッキー・ミットゥ、ローランド・アルフォンソ、リン・テイト、ボブ・マーリィ、ジミー・クリフ達ともレコーディング、さらに70年代後期から80年代にレゲエの時代を作ったレボリューショナリーズ、ルーツ・ラディックスなどでも活躍。文字通り′′ジャマイカン・ミュージックの父′′であり、ジャマイカ音楽の黎明期に絶大な貢献を果たした伝説のキーボーディスト。 彼をメインにしたドキュメント映画『ラフン・タフ』(監督:石井志津男 2006年制作)がある。こだま和文が在籍したMute Beatとはジョイント・ライブ(DVD『Gladdy meets Mute Beat』)とレコーディング曲「Something Special」もある。来日は4回。