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60年代に渡英、いくつかの作品を発表した後の77年にリリースされたこのアルバム「Man From Wareika」こそ、Rico Rodriguez畢生の名作であり、ラスタファリズムに深く傾倒していた彼の精神世界を見事に昇華させたものである。Lee Perry「Super Ape」にも匹敵する世界観の強さ、スケールの大きさはもはや音楽作品というよりは壮大な叙事詩に近く、またエチオピアの教会壁画にインスパイアされたと思しきTony Wrightの手によるジャケットのアートワークもそれを補完して余りある素晴らしさだ。さらに言えば、重たいビート、愁いをたたえたホーンのフレーズなどに、「Coffin For Head Of State(Instrumental Version)」「Kalakuta Show」「Sorrow Tears & Blood」といった絶頂期のFela Kutiの楽曲に近いものを覚えた。直接的な関連の有無は定かではないけれども、少なくとも精神的には完全な地続きであったと思われる。 深くたゆたうトロンボーンに引き込まれる「This Day」に始まり、「Ramble」、強烈無比なナンバー「Lumumba」「Africa」と、まるで大河がうねりをあげながら流れていくが如く展開される音の塊たち・・・。そしてアルバムも下流に差し掛かる頃に流れ出す、マイ・ベスト・トラック「Over The Rainbow」での、柔らかな、けれども芯の強いRicoのプレイに涙しない人はいないだろう。圧倒的な美しさと崇高さに満ち溢れた史上稀に見る名盤と言える。
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