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60年代には最高に素晴らしい洗練されたロックステディー・サウンドを聴かせてくれた天才プロデューサー、PHIL PRATT。しかし彼の真の才能が開花するのは70年代のルーツ・ロック時代になってからだろう。AL CAMPBELLやHORACE ANDY、JIMMY LONDONにKEITH POPPINといった中堅の素晴らしいシンガーたちをプロデュースした70年代中期の作品は、上質な歌ものレゲエの最高峰として今も語り継がれている。そんなPHIL PRATTも時流への適合を図ったのか、70年代から80年代初期にかけていつくかのダブ・アルバムを残している。そのどれもが今ではダブ・コレクター垂涎のアルバムばかり。そして今回PRESSURE SOUNDSが復刻するのが80年にアメリカのEXPRESSレーベルよりひっそりとリリースされた『DIAL M FOR MURDER』だ。
80年のリリースといっても元のマテリアルは78年頃の音源を使用していると思われる。CHANNEL ONEの録音でバックのリズムはREVOLUTIONARIES。しかしこの時代のCHANNEL ONEのダブよりも数倍は素晴らしいと感じられるのはPHIL PRATTの手腕あってこそ。上質な音楽を目指しながらも決して型にはまらない天才PHIL PRATTならではの仕掛けがそこかしこに仕掛けられている。一度聞けばもう満足、というダブ・アルバムとは次元が異なる、非常に味わい深いダブ・アルバムだ。PHIL PRATTらしい柔らかなホーンを効果的に使用したメロウなダブと、PHIL PRATTらしからぬ(?)非常にシリアスでキラーなダブが最高のバランスで収録されている。
今年最高のダブ復刻であることを言うまでもなく、今後もPHIL PRATTの埋もれたダブ名作~『BEST DUB ALBUM IN THE WORLD』や『ZION HILL DUB』など~が再発される事を祈るばかりだ。
PHIL PRATT & THE SUNSHOT BAND