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フィリーの名グループBLUE MAGIC。
見過ごされがちだが、内容は抜群の81年CAPITOL作品が待望のCD化!
フィリー界、またはスウィートのくくりでも必ずや名グループの一つに挙げられるBLUE MAGIC。70年代の黄金期にATLANTICに残した5作の印象が特に深く、「SIDE SHOW」や「THREE RING SURCUS」などの名バラードとセオドア”テッド”ミルズのこれ以上無いファルセット・リードで評価が高いのはやはりこの70年代諸作になっている。その後のデフ・ジャム系からの89年の復活劇もリスナーの頭にはあるだろうからどうしても見逃されがちになっているのが80年代初頭に残したCAPITOLとMIRAGEの2作品。MIRAGE作品は先だってめでたくCD化されていたが、もう一作忘れてはならないのが今回の81年の6作目。待望のCD化です。
プロデュースはノーマン・ハリス、録音もシグマ・サウンドと70年代からの大きな変化は特に無し。が、真骨頂のスウィート・バラッドの充実さはかなりのものがあり(1)の抒情性、まるで「SIDE SHOW」のような(5)、やはり70年代黄金期色が強い(7)などなど聴き所は盛りだくさん。特にLPのB面にあたる後半はほぼ全曲がとろけるようなスロウで、80年代に入ろうがレーベルが変わろうがオレ達の強みはこれ!と言わんばかりの内容で迫ります。その気合いがヒシヒシ伝わるようなスウィート・アルバム、70年代諸作品に負けず劣らずスウィート界では絶対無二な存在であることを80年代に向けて、自ら高らかに宣言したアルバムと言えるのではないでしょうか。彼らのキャリアの中でも屈指の”裏”重要作としてチェック漏れの無いようにお願いします。
【黒汁通信ISSUE 056 2010年12月号掲載商品】
ATCOから74年にデビュー、同レーベルへ5枚のアルバム残した後、CAPITOLへ移籍後81年にリリースされた通算6枚目。制作の指揮をとったのは旧知の仲、ノーマン・ハリス。81年にこの70年代となんら変わらない音楽性というのは、当時は時代遅れと言われかねなかったと思うが、これは文句無しに素晴らしい。さらに黄金のファルセット・リード、テッド・ミルズの歌声には磨きがかかり、繊細で美しく、且つ醸造酒のような深い味わいは何にも変え難い。タイトル曲の「Welcome Back」はデビュー・アルバム収録の「Welcome To The Club」へのセルフ・アンサー・ソングとも言えるし、「Seems I Haven't Seen Her」で聞けるような退廃的な雰囲気のバラードも絶品。彼らのファンなら聞かなきゃモグリの隠れ大名作。
(新宿ソウル/ブルース館 齋藤雅彦)
BLUE MAGIC / ブルー・マジック