

1. Never Give Up
2. Power Of Love (A.K.A. Bring Power To It's Knees)
3. Song In My Heart
4 . We Are Everywhere
5. Sugar Can't Satisfy
6. No Sacrifice (In Love And Revolution)
7. Hit And Run
8. Revolution Baby
9. I Want You To Feel
10. The Rent Collection Courtyard
11. Uprising
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ブライオン・ガイシンが考案しウィリアム・バロウズが応用したカットアップ・メソッドをマス・カルチャーに応用した80年代インダストリアル/ノイズが今日に残した影響を考えれば、その過激な方法は十分な効力があったと言える。ナチスや幼児ポルノ、チャールズ・マンソンといった反社会的イメージと軋んだ電子ノイズやアバ、ディスコに代表されるマス・カルチャーを同時に表現したスロッビング・グリッスル、過激なテープ操作で継ぎ接ぎのエレクトリック・ダブを演奏したキャバレー・ヴォルテール、SPKの精神病患者と医師が打ち鳴らすメタル・パーカッションと断末魔の叫びは死へのプレリュードか。
そしてこれらの方法をさらにネガティヴに追求したのがナイジェル・エアーズ率いたノークタン・エミッションズである。NEは自らを 「音楽というよりむしろ心理戦における戦法の一つである」 と定義している。不道徳なマテリアルのカットアップ・コラージュが軋んだ電子ノイズと融合した最初期のサウンドは、80'sインダストリアル/ノイズを代表するサウンドといえる過激さでマニアに人気である。83年にはコンセプトはそのままに音楽的拡張を遂げた “Befehlsnotstand” を発表、呪術的なヴォーカルやリズミックな展開など取り入れた多彩かつ殺伐としたサウンドは強烈な個性を放つ名盤といえる内容である。
そしてよりディスコへと接近した作品として、85年に本作 “Songs Of Love And Revolution” を発表。シンセ・ベースのミッド・テンポなシーケンスと浮遊感あるシンセ・パッドによる ‘Never Give Up’~、人を小馬鹿にしたような垂れ流しのテクノ・ポップが続く白痴具合には思わず苦笑してしまうがNEらしいコラージュの挿入やコンクレートの反復など、能天気なテクノポップのフォーマットへと自らを変換したような戦略的変化はある種脅迫に近い凄みを持っている。
80年代に誕生したインダストリアル/ノイズの歪な進化を体験したい名作と言うに相応しい作品である。合わせて84年の12インチ ‘No Sacrifice’ をカップリング収録。
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