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ローカル・フォークを育んだコーヒーハウスによる自主盤コンピレーションがCDRリイシュー!
BOB DYLANが好きで米国のフォークに興味を持たれた方は少なくないと思う。米国のフォークを探求していくと重要なことに幾つか気づくが、その一つは重要な拠点としてのコーヒー・ハウスであり、そのコーヒー・ハウスがリリースした自主制作盤LPの存在である。
本作はウィスコンシン州ウィスコンシン・デルズにあったコーヒー・ハウス、JAWBONEに出演していたフォーク・シンガー10人の演奏を収録したアルバム。ウイスコンシン・デルズ地区の教会が発案したプロジェクトとして67年6月にオープンし、大学生の男女の交流の場を作ることが目的だった。アメリカの教会の持つ、ゴスペルだけではなく幅広い音楽をバックアップする懐の深さは改めて素晴らしいと思わざるをえない事実である。登録メンバーは700名以上はいたという中から、オリジナル裏ジャケ(CDRではインナー)に写る学生フォーク・シンガー男女10名の演奏を収録した全11曲を収録。
素朴で美しい女性ヴォーカルが聞けるので探しているマニアもいた知る人ぞ知るレア盤。それぞれの楽曲のメンバーはクレジットされていないが、おそらくは収録された男女メンバー総勢でレコーディングされたと推測するこのコーヒー・ハウスのメイン・テーマ・ソング"JAWBONE (THEME)"はアコギやボンゴをバックに美しい男女コーラスが映える素晴らしい1曲でこの1曲だけでも十分に価値のあるアルバムだ。
V.A. (FOLK)